37: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/14(木) 20:24:01.24 ID:X87xais80
>翌日
姉姫「あら、今日も出かけるの王子」
王子「えぇ、まぁ…」
城を出ようとした所で声をかけられた。
まずい…ただ呼びかけてそのまま去るだけの姉姫ではない。
姉姫「囚われのお姫様に会っているそうね」
それについて説教されるというのは、十分予想できていた。
姉姫「魔王に姫様がさらわれた国なんて聞いたことないけれど。どちらの国の方なのかしら」
王子「どうやら囚われたのは姫様が子供の頃のようで…それについては、まだ」
姉姫「亡国の姫なら何の糧にもならないわ。いくら花嫁候補に苦慮しているからって、お付き合いする相手はもう少し考えてほしいわね」
王子「…っ、そんな事は姉上には」
姉姫「関係ないとは言わせないわ」
姉姫はピシャリと王子の言葉を遮断した。
姉姫「貴方に王位を継ぐ裁量があると思って?いえ、王位どころか、王の補佐すら務まらないわ」
王子「…」グッ
姉姫「それならせめて、我が国の為になる婚姻を結んで頂かないと。放蕩王子が亡国の姫と結婚だなんて、国の恥を晒す話でしかないのよ」
王子「…っ」
王子は、何も言い返せなかった。
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