45: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/14(木) 20:29:45.05 ID:X87xais80
頭が一気にパンクしかけた。
王子(何?何だって?王子様の相手は――えっ?)
姫「…」バッ
姫は両手で顔を覆ってしまった。
つまりやはりこれは、姫にとって恥ずかしい告白であり…告白!?
王子(マジかよおおぉぉぉ!?…な、なな何て返せばいいんだ!?)
せっかくのチャンスだというのに言葉を返せない。やはり王子は、残念な王子であった。
王子「お、おおおお俺だって」
王子(ああぁ震えるな、俺!冷静になれ、俺!かっこつかねぇだろがッ!!)
姫「…?」チラ
王子(〜っ!!)
指の隙間から覗く姫の瞳に催促され、王子は覚悟せざるをえなかった。
王子「俺だって!姫様を必要としています!」
ガシッと強く姫の手を握る。
露わになった姫の顔は相変わらず真っ赤で、恥じらいで今も泣き出しそうだ。
姫「王子様…」
王子「俺は…貴方の王子になりたい」
王子の特権とも言える言葉。正直自分には、姫の王子となる自信はない。
それでも、姫に対する気持ちは本物だから。
王子「…俺のお姫様に、なって下さいませんか…?」
姫「はい…!」
だからその気持ちを込めて、姫を、強く強く抱きしめた。
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