52: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/15(金) 18:49:40.31 ID:VzZsHgJ60
姉姫は勇者と並んで、城内の牢獄へ向かった。
普段足を踏み入れぬ陰鬱な雰囲気の場所だが、姉姫は特に居心地の悪さを感じていない。
勇者「こいつです」
姉姫が見せられたのは、檻の中で鎖に繋がれている人型の魔族だった。
魔族は姉姫に気がつくと、ニタッと笑った。
魔族「これはこれは、才女と名高い将来の女王様じゃなーい。アタシに何か用かしら?」
姉姫(男…よね、この魔族)
姉姫「口を慎みなさい。自分の立場がおわかり?」
魔族「あらやだ怖い。アナタそんなに可愛げない顔ばかりしていると、年取った時どギツい顔のオバサンになっちゃうわよォ」
姉姫「余計なお世話ね。それよりも、質問に答えなさい」
魔族「あら、何かしら?」
姉姫「魔王城に、囚われのお姫様がいたわね」
魔族「あぁ――あのコね」
姉姫「彼女は何者?どうして魔王は、彼女をさらったのかしら?」
魔族「そうねぇ…もう魔王様はいないことだし、別にいいかバラしても」
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