60: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/15(金) 18:57:24.26 ID:VzZsHgJ60
勇者「…くっ」
勇者は抵抗してきた。だが王子は必死に勇者を押さえつける。
離すわけにはいかない。手を離せば、姫が――
姫「王子様…っ」
窓を見上げ、愛しい人の顔を見る。
彼女は逃げることができない。だから守らなくてはいけない。絶対に、守りたい。
兵士「おやめ下さい、王子さっ――」
と、王子の背後に兵士が近づいてきた。
だが王子は、無策ではない。
王子「おらっ!」ガッ
兵士「っ!」
王子は振り向かぬまま肘を振り、それが兵士の鼻に直撃した。
そして兵士が怯んだと同時、兵士の腰の剣を奪った。
王子(無能なりに、戦闘訓練は散々やってきたんだよ…!)
王子「でりゃあぁっ!」
兵士「…っ」
王子を取り押さえようとした兵士達だったが、王子が振り回す剣に怯んで近づくことができなかった。
それだけ、今の王子には気迫があった。
王子(守らないと――俺が、姫様をっ!)
92Res/60.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。