11:名無しNIPPER
2015/05/12(火) 15:35:19.18 ID:uVzMsDc6O
 ふと、一本の電話が鳴る。 
  
 提督「なんだー?……そっちの電話かよ、ったくもう少しイチャついてたかったってのに」 
  
 執務室には二つ、電話がある。 
 一本はプライベート用の電話 
 もう一本は、大本営から掛かってくる専用の電話。 
  
 そして今鳴ったのは、大本営専用の電話。 
  
 提督「はい、こちら西日本第13エリア……はい……は?え、あ、はい、分かりました。はい、はい……それでは失礼します」 
  
 提督「……」 
  
 曙「ど、どうしたのよ?」 
  
 いつもおちゃらけてばかりのコイツが、動揺した。 
 この事実は少なからず異変が起きたのが、私にも分かった。 
  
 提督「……どうやら敵さんと全面戦争になるらしい」 
  
 曙「え?ちょっと、それどういう事よ!ここしばらくはそんな素振りすら無かったじゃない!」 
  
 提督「まあまあ落ち着けって。大本営が敵の核の部隊と思われる四つの部隊に襲撃を受けたらしい。幸い大本営の戦力ならそう簡単には落とされないだろうが、拮抗してる状況で、敵も増援を呼んでるからこっちもエリート部隊の主力艦隊を呼ぶ、と言う訳で俺の部隊もその召集が掛かったと言う訳だ」 
  
 提督「ま、上手く行けば今後の戦況は一気に貰ったも同然、つー事だな」 
  
 いつもの様に最後はおちゃらけていたけど、コイツも緊張してる事くらい分かる。 
 だってほら、手を握り締めて、足だって若干震えてる。 
  
 曙「……アンタがいれば、いつもの調子で勝てるわよ」 
  
 提督「…………スマン、こんなデカイ出撃命令は初めてだったから、ついな」 
  
 曙「大丈夫よ。アンタバカに見えて本当は天才なんだから」 
  
 提督「そう、か」 
  
 曙「そうよ」 
  
 こうして、人類史上に残るであろう戦いが幕を開ける―― 
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