55:名無しNIPPER
2015/05/16(土) 15:50:34.51 ID:kBZwHNdq0
それからしばらく経ち、相も変わらず空中戦は拮抗しているものの砲撃戦で敵の防御能力の固さに大苦戦を強いられていた。
瑞鳳「空母水鬼に当てたいのに全く当たんないよ!」
龍鳳「軽巡棲鬼が壁の様な役割をしているみたいですね……」
ゴーヤ「軽巡棲鬼固すぎでち!」
幸い軽巡棲鬼の攻撃能力は然程高くはないが、軽巡洋艦らしからぬ防御能力でリーダーと思われる空母水鬼をガード、軽巡棲鬼自身も殆んど損傷は無い。
ゴーヤ「と言うかなんで私ばっかり狙われてるでちか!?」
そして何故か分からないが、軽巡棲鬼は二隻とも執拗なまでに潜水艦であるゴーヤに集中攻撃を行っている。
龍鳳「提督、このままでは……」
提督「……軽巡棲鬼がゴーヤを集中攻撃、か」
提督「ゴーヤ、瑞鳳、龍鳳、よく聞け。今から偵察機を発艦させろ」
龍鳳「な、なにをする気なんですか?」
提督「深海棲艦だって完璧ではない。つまりは偵察機を飛ばすと少なからず動揺を誘う事が出来る訳だ」
瑞鳳「でもすぐ分かっちゃうと思うけど……」
提督「それが意外と分かんないもんなんだよな。だからその間にゴーヤ、お前が空母水鬼のうしろに回り込んで全力で魚雷を撃ち込め!」
ゴーヤ「が、頑張るよ!」
このかさ増し作戦は実際、陸上戦ではあるが実例のある作戦方法である。
実例を挙げると、旗兵を多くしただけで自軍より遥かに戦力の高い相手軍が動揺し、結果勝利したと言う。
瑞鳳「提督、信じてるよ!偵察機、発艦!」
龍鳳「同じく偵察隊の皆さん、発艦してください!」
ゴーヤ「発艦でち!」
未だ攻撃部隊同士の乱戦の続く空中に、新たに向かってくる偵察部隊はまるで、増援が来たとしか深海棲艦は思えなかっただろう。
軽巡棲鬼a「ナ,ナンダ!?」
軽巡棲鬼b「テキゾウエン、ゾウエンダ!」
空母水鬼「マテ!オチツケ,オチツクノダ!」
たったこの作戦一つでたちまち優位に立った龍鳳達は、一気に空母水鬼を攻め立てる――
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