14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 07:38:36.26 ID:PyKvkZDTo
結局何も言えないまま時間が流れ、そうこうしている間に二年生になった。
結局あたしは謝ることも何もできないまま、ほぼ一年を過ごしたことになる。
その間、朝礼や体育、何かのイベントがある度に、常に目でヒッキーを追っていた。
見つける度に、何をしてるのかな、どんなこと考えてるのかな、と想像を巡らせるようになっていた。
だから、あたし自身もだんだん気が付きはじめた。
もう、謝らないといけないはただの口実になりつつあって、この人の考えていることを、この人自身のことを、もっと知りたいと思うようになっていたことに。
錯覚から始まったあたしの想いは、自分でも気付かないうちに別の形に変わり、いつの間にか恋が始まっていた。
けど、少しの罪悪感は消えていなかった。
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