5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 17:58:33.71 ID:+HxJNIVIo
晶「もしかして、皆に黙ってて欲しいって理由も?」
澪「……付き合いの長い律にさえ言えないのに……」
晶「それもそうだが、だからってお前………いや、お前らしいといえばそうなのかもな」
澪「まだ出会って一年も経ってない相手にそう言われるなんて……」
晶「唯からいろいろ聞かされてるからな、お前の武勇伝。……講義中に」
澪「二重に唯を叱っておく理由が出来た」
晶「いきなりケンカ別れとかやめてくれよ?」
澪「別れるもんか!!好きだから!!!」
晶「あっコイツめんどくさそう」
澪「えっ、唯にもそう思われてるかなあ…?」ウルウル
晶「い、いや、そんなことないぞ! 唯の話も今思えば惚気みたいだったしな!」
澪「そ、そうかな? ありがとう晶!」パアッ
晶「ハハハ……気にするな……」
入学式でも軽音部でも晶とは(唯絡みで)いろいろあったけど、今となってはいい友達を持ったと思う。
……晶の唇が「めんどくせぇ」の形に動いたような気がしたのは気のせいだ。
唯「ただいま戻りました!」ガチャ
晶「時間は…ギリギリか? 急ぐぞ唯!」
唯「うん! じゃあね澪ちゃん、またあとで!」
澪「あ、ああ。また後で」
晶「澪。黙っといてやる代わりに、今度馴れ初めとか聞かせろよ?」
澪「ええっ!?」
晶「ハハ、じゃあな!」
澪「あっ、あ、ありがとうな、晶!」
私の言葉に対し、晶は口角を吊り上げるだけの爽やかな笑みで応え、ドアを閉めて去っていった。
内面はともかくとして晶の外見は怖いばかりだと思っていたけど、こういうことするとカッコよく見えるんだな。新発見だ。
澪「……っと、一人で唯の部屋にいても仕方ないか」
一人。
そう口にしてしまうと、妙な寂しさが胸の内からこみ上げてきた。
かといって昨夜のことを思い出すのもそれはそれで妙なキモチになるので早々に部屋を出るとしよう。
誰にも見つからないように出て、私もシャワーでも浴びて、お昼過ぎたら講義だ。
うん、いつもの毎日だ。少なくとも、唯と一緒にいない間は。
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