52:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:55:22.07 ID:+HxJNIVIo
律「よっ、梓」
紬「やっほー」
唯「りっちゃん、ムギちゃん!?」
梓「な、なんでここに!? って、あ、澪先輩が呼んだんですね……」
澪「……うん」
律「澪から電話もらってさ。元部長として決意表明してくれないか、って」
紬「もちろん私もお呼ばれ〜」
昨夜のうちに大急ぎでこの二人には手を回しておいた。憂ちゃんや和と相談しながら。
律のやつはちゃんとレポート終わらせてから来たのかわからないけど、急な呼び出しに駆けつけてくれたことには感謝しかない。
律「というわけで決意表明だ、よく聞け梓」
梓「っ、は、はい」
律「我々HTTの目標は、プロデビューでも武道館ライブでもない! それらを超えて宇宙に進出することだ!!」
梓「………!」
『梓の望みを叶え、宇宙に行く。誰も寂しくないように、不安にならないように、皆で』
私の考えた解決法はこれだった。
勿論、容易い道ではないけれど。
律「……OK?」
梓「な……っ、え、と、あの……」
唯「………いいじゃん! いいじゃんそれ!! さっすが澪ちゃん!大好き!」
澪「わっぷ!」
紬「うふふ♪」
唯が飛びかかってきた。嬉しさのあまり。
そこを疑うつもりはない。唯はそこは素直だし、昨日も言ってある。ダメだったらちゃんと言ってくれ、と。
だからそのことにはホッとした。けれど、もちろんそれだけで済ませていいとは言えない。
澪「……梓、ごめん、勝手に言っちゃって」
梓「え、あ、いや、それはいいんですけど、どうせ明かすつもりでしたし」
憂ちゃんに相談済みとはいえ、そこも危惧していたからとりあえずはホッとする。
でも、梓の表情は晴れてはいない。
梓「……いいん、ですか? いや、やっぱりダメですよ、皆さんにはこの星での生活が……」
律「この星での生活って、みんなでバンド続けることだろ? 唯もおばあちゃんになっても一緒にバンドしてたいって言ってたし、歳取りすぎる前に宇宙くらい見ておかないとな」
梓「そんなこと言ってたんですか……唯先輩らしいというか」
紬「ちなみにおばあちゃんになってもユニフォームは制服らしいよ」
梓「それは嫌ですね」
唯「あずにゃん冷たい……」
梓「って、そうじゃないです、そういうことじゃないです! ダメですよ、私のワガママに皆さんを巻き込むのは!」
紬「でも私、せっかくバンド続けるんなら目標は大きいほうがいいと思うの!」
律「さすがムギ、話がわかる!」
梓「あーもー! っていうかそんな簡単に宇宙に行けるわけないでしょう!」
唯「ちっちっち、甘いねあずにゃん。「そんな簡単に行けるわけがない」場所に急に行くって言い出したのは誰だい?」
梓「ぐっ……」
唯「頑張れば行けるって、あずにゃんもわかってるんでしょ?」
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