過去ログ - 【艦これ】吹雪「最初からやり直す?」【安価】
↓
1-
覧
板
20
24
:
◆Wb.6SYbOec
[saga]
2015/05/13(水) 21:33:58.40 ID:OEktckxI0
・初めまして!司令官!
雲一つない青空を駆け抜ける艦載機。
燦々と降り注ぐ日光。
まるで、私の新しい門出を祝ってくれている様な好天。
「よしっ!」
鎮守府を一望出来る高台で、それを見下ろしながら私は気合いを入れ直す。
不安はある。
慣れない土地、知っている艦娘はおらず、司令官との顔合わせも今日が初めて。
「怖い人じゃなければ良いなあ……」
入れ直した矢先から気合いが抜ける。
当たり前だが、知らない土地での一人は心細い。
道に迷わない様に事前に行き方はリサーチしている。しかし、いざ足を進めるとなると、まるで鎖にでも繋がれたかの様に重く感じた。
それでも、行かない訳にはいかない。
私の独断で迷惑をかけるなんて事はあってはならないのだから。
「ふぅ……」
何度も引き返したくなる気持ちと戦った末、なんとか勝利した私は、提督室と書かれた重厚な扉の前で息を整える。
そして、気持ちを落ち着けた後に扉を軽く叩いた。
「入れ」
「失礼します」
座る提督に出迎えられる。
緊張から呼吸が浅くなる。今にも震えそうになる足をしっかりと地面に着けて、背筋を伸ばす。
「初めまして、司令官! 本日付でこちらの鎮守府に配属された吹雪と申します!」
一息で言い切り敬礼。
少しだけ肩の荷が下りた気がした。
「こちらこそ宜しく。君には第三水雷戦隊に所属してもらう」
「はいっ。了解しました!」
「詳しい事は……そうだな。私よりも同じ三水戦の子とする方が良いだろう。ここに来るように既に呼んであるから、合流して案内して貰えば良い」
「それでは……?」
「もう下がって良いぞ。任務等は追って通達する」
「はっ! 失礼しました!」
怖いという印象は受けなかった。
真面目で頼りになりそうな提督に見える。提督室から退室しながら、私はそう思った。
「ふぅ……」
「貴女が吹雪さんなのですか?」
「っ……!」
緊張の糸が緩み、小さく息を吐いた時だった。
不意を打たれた為に肩が揺れる。その拍子に背負っていたリュックから溢れかけていたペンギンが地面に落ちてしまった。
「あ」
地面を転がったペンギンは、私の名前を呼んだ少女の足にぶつかって、動きを止める。
そのペンギンを拾い上げながら、彼女は微笑みを浮かべるのであった。
「可愛らしいお人形さんなのです♪」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
60Res/28.07 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【艦これ】吹雪「最初からやり直す?」【安価】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1431507803/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice