過去ログ - 小梅「よくわからない人たち」「何をしていたのか忘れた人たち」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:10:39.61 ID:SQpFUvhwO

「…こ、こんばんは…」


2階の彼に会釈をする
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:12:00.47 ID:SQpFUvhwO

薬局をすぎると、八百屋が見える

おもしろいほど朽ちた屋根が、そこらじゅうを舐め回すような動きで、風に吹かれている

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:13:23.20 ID:SQpFUvhwO

「……また、誰かいる…」


閉められたシャッターの前に、何かが立っている
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:14:22.39 ID:SQpFUvhwO

シャッターを見つめるその目が、少し黄ばんでいる


「…何か…か、買い忘れたのかな…?」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:15:35.69 ID:SQpFUvhwO

八百屋をすぎると、精肉店が見える

ここで初めて、彼女はぎょっとする

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:16:43.39 ID:SQpFUvhwO

「……誰も、いない……」


縦長の店内は、人気が全く無い
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:18:27.88 ID:SQpFUvhwO


精肉店をすぎ、暗闇が戻る

店は一軒も無くなり、誰のものとも知れない家の群れが、並び出す
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:19:16.19 ID:SQpFUvhwO

「…もうちょっと行って、ふ、服屋さんが見えたら…大丈夫…」


おぼろげな記憶を辿りながら、一歩一歩進んでゆく
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:20:36.27 ID:SQpFUvhwO

「……………」


すぎたはずの、駅前が見える
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:21:37.10 ID:SQpFUvhwO

彼女は無言のまま、もう一度振り返って、左に曲がり、歩き始める

寂しげな背中が、暗闇に吸い込まれていく

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/05/14(木) 07:23:03.94 ID:SQpFUvhwO

【何をしていたのか忘れた人たち】


遠くの方から、どたばた、慌ただしい足音が聞こえる
以下略



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