過去ログ - >>3と>>5って勝負したらどちらが強いの?
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名無しNIPPER
[sage]
2015/05/14(木) 17:53:58.38 ID:9vO6Y5F9O
「あっ、砲撃戦始まったっぽい。」<br />
「夕立ちゃん、状況はどうですか?」<br />
「まだ五分五分っぽい。」<br />
「なら、まだ私達の出番はまだね。でも、不測の事態に備えて兵装の安全装置は外しておいて。」<br />
「了解です。」<br />
「了解っぽい。」<br />
砲撃戦が行われている海域から少し離れている所で双眼鏡を片手に演習を見守っているのは霧島、夕立、綾波の3人である。鎮守府きっての武闘派である彼女達は提督からじきじきに与えられた任務の為この海域に来ていた。その任務というのは…<br />
「『不測の事態に備え演習を観戦、状況によっては介入し鎮圧せよ。』ですか…しかし、そんな事起こるんでしょうか?」<br />
「綾波、油断はしない方が良いっぽい。」<br />
「そうね、普通演習なら危険は無いけど、今回は事情が事情だから…」<br />
「…そうですね。」<br />
この3人は今回の件については比較的に中立派なのでお呼びがかかった訳だが、姉達3人が潰しあっているというこの状況を霧島はどんな風に見ているのだろう。と綾波は思う。<br />
「まぁ、私は殴り合いくらいなら静観するつもりだけどね。雨降って地固まるって諺もあるし。」<br />
別に特に心配したり心を痛めていたりはして無かった。<br />
「霧島さんはダコタさんともそれで分かりあったっぽいしね。」<br />
「まぁ彼女とは…良いお友達よ。」<br />
「…ああ、『強敵と書いて友と読む』みたいな…」<br />
「…否定はしないわ。」<br />
霧島が艦娘に転生した直後の話である。ある時、米国艦隊との合同演習が行われた。アメリカと日本は現在同盟国同士であり、深海棲艦という新たな脅威に対してそういった事が行われるのも当然の流れであった。事件はそこで起きた。あろう事か霧島とサウスダコタが運悪く遭遇してしまったのだ。二人は前世で殴り合いとも言えるほど近距離で砲撃戦を行っており、仇敵とも言える間柄である。当然の事ながらメンチの切りあいの後殴り合いが発生。エンタープライズやミズーリにアルバコア、陸奥に金剛に加賀といった両国の艦娘達が文字通り命がけで止める事になった。その後霧島とサウスダコタはそれぞれの旗艦である長門とペンシルベニアにこっぴどく叱られた後、二人して独房行きになったという武勇伝を持っている。しかし、この事がきっかけになって二人の間では奇妙な友情が芽生えた。少年漫画にありがちなパターンと言えば分かりやすい。さらに、この時の危機を共に乗り越えたという事で日米の艦娘間にあった溝が少し解消されたという嬉しい誤算もあった。<br />
「とにかくそういう事だから彼女達には存分に発散してもらいましょ…無論刃傷沙汰になったらすぐ止めに行くけどね。」<br />
「分かりました。」<br />
「分かったっぽい。」<br />
<br />
<br />
<br />
「撃ち方始め!」<br />
既にお互いの姿が見える所まで接近した私達はすぐさま砲撃戦に入る。敵空母隊から何機か艦載機が上がってくるが、まだ補給が完全でない様で数は少ない。そのまま同航戦にもちこみ砲を放った。<br />
「各砲門斉射開始!気合、入れて!」<br />
「砲撃戦ですか…腕が鳴りますね。」<br />
比叡さんと大和さんが砲撃を開始した。負けじと向こうからも金剛さん、榛名さんが反撃を開始する。私達駆逐艦は敵空母から上がってくる護衛機の相手と隙があれば魚雷を打ち込む。<br />
<br />
「榛名!そこをどいて!」<br />
「いくら比叡お姉さまでもここは抜かせません!」<br />
比叡は先程から榛名と激しく戦っている。だが、中破している分不利なのは否めない。そうしているうちにも飛んできた砲弾が比叡に命中する。<br />
「ちっ、航行不能判定!でも…せめて榛名だけでも…」<br />
「比叡さん!!」<br />
「来ては駄目!」<br />
見かねた雪風が比叡のフォローに入ろうとするが比叡はそれを拒否した。<br />
「私はもう駄目。雪風まで巻き添え喰らうわよ!」<br />
「ですが…!」<br />
「無事な大和さんと赤城さんの支援に行きなさい!」<br />
「…了解。」<br />
そう言われて雪風は比叡から離れる。これで良い、と思う。死に掛けている自分の為に無事な雪風まで危険に晒すわけにはいけない。<br />
「せめてもう一撃だけでも…」<br />
最後の一発になるであろう砲弾を主砲に込め発砲した。次の瞬間、榛名の砲撃が比叡に命中し、比叡に撃沈判定が出た。<br />
やれるだけの事はやった。と、比叡は思いながら後ろ髪を引かれる思いで演習海域より退避する。演習で撃沈判定の出た艦娘は演習場から撤退する決まりになっている。<br />
<br />
<br />
<br />
「さすが比叡お姉さまです…」<br />
「榛名!無事デスか?!」<br />
「はい、大丈夫です。でも…3番主砲に直撃弾。使用不能です。」<br />
「無理しちゃNOですよ!」<br />
比叡が最後に放った砲弾は見事に命中し、榛名を中破判定に追い込んでいた。<br />
「加賀!大鳳!瑞鳳!補給はまだ終わりませんカ?!」<br />
「こちら加賀。行けます。」<br />
「大鳳。もう少し待ってください!」<br />
「こっちは準備できてるよ。」<br />
「すぐに発進させてくだサーイ!」<br />
そう金剛が言った瞬間、加賀に砲弾が命中した。<br />
「…やられました。甲板破損、ごめんなさい。航空機発着出来ません…」<br />
「正規空母をone shotで大破させるこの砲の破壊力…大和デスね…」<br />
金剛が苦虫を噛み潰したような顔になる。一航戦の加賀の戦闘不能は痛い。<br />
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