過去ログ - >>3と>>5って勝負したらどちらが強いの?
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名無しNIPPER
[sage]
2015/05/14(木) 17:59:49.52 ID:9vO6Y5F9O
「 対空戦闘用意!」
偵察機に発見されて数十分後、上空では戦闘機同士の戦闘が行われている。赤城所属の航空隊はよく戦っているが多勢に無勢。こちら側の不利は否めない。
私は兵装を動かしている妖精さんに命令する。艤装の上では既に妖精さん達がスタンバっており発砲許可を今か今かと待っていた。
「何機か抜けてきましたね…」
雪風の視線の先ではこちら側の戦闘機隊の囲みを突破した艦攻、艦爆が飛んでいる。他艦も対空戦の準備は完了しているだろう。
「雪風、初霜、ドジるんじゃ無いわよ!」
「霞ちゃんこそ!」
「雪風は沈みません!!」
「撃ち方始め!!」
旗艦である私の声を合図に各艦から対空砲の弾幕が形成された。同時に之字運動で敵機からの爆雷撃を回避する。
空爆を避けるのにも中々コツがいる。特に私達駆逐艦などの小型艦艇だと被弾=戦闘不能だから回避に関しては日夜研究されている。艦によって回避の仕方はまちまちで、艦ごとの個性が最も現れる瞬間である。私の場合、敵機が真上に来た瞬間に全速力を出すという回避の仕方が一番得意だ。現に坊ノ岬沖ではこの方法で被弾ゼロ、戦死者無しで生き残ったのだ。前世の私の艦歴の中で一番の誇りはその時の事である。
「闇雲に撃たないで!こっちに突っ込んでくるのだけ狙いなさい!」
私は艤装の上で機銃を撃っている妖精さんに命令する。高速で飛んでいる航空機に銃弾は当たり辛い。なのでひとまず他の僚艦を狙っている敵機は無視し、こっちを狙って機体を晒してくる敵機に対してのみ銃撃を行なわせる。どうせ闇雲に撃っても当たらないので弾薬の消費を抑える意味でもそれは徹底させた。
「何で当てないの!?今のはあなた達なら当てられたはずよ!!」
柄にも無く妖精さんに怒鳴る。すぐ脇を彗星が通過していったが特に弾が当たった形跡は無かった。
「無茶言わないでください!こんな揺れてる中で!」
そう妖精さんに返され少し冷静になった。いけない、熱くなってる…考えてみれば私は先程から之字運動のせいで体を大きく揺らしている。そんな中で動く物に弾を当てろという方が無理だろう。冷静にならなければ…。
だが、この戦いに負ければ提督を、私の愛しい人を誰かに盗られてしまう。そんなのは絶対に嫌だ。それを考えると冷静にはなれなかった。
「こちら初霜。我、損害軽微。各艦の被害状況を報告して下さい。」
「こちら大和。第2副砲と対空砲に何基か破壊判定が出てるけど、まだ戦えます。」
「霞、損害軽微。」
「雪風、同じく損害軽微。」
「こちら比叡。ごめんなさい…魚雷を一発喰らったわ…中破判定。でも戦闘には支障無し。」
「赤城、爆弾の至近弾により甲板損傷…小破判定。」
「皆結構やられましたね…」
敵機の第一波が撤退した所で各艦の被害状況を確認する。戦闘に支障は無いものの、それなりの被害が出ている。大破・轟沈判定の出た艦娘がいないだけマシだろうか。
「ただ、うちの彗星が大鳳に急降下爆撃を仕掛け中破判定、榛名さんを小破判定に追い込んでいます。」
「装甲空母を中破に追い込んでもしょうが無いわ。普通に艦載機飛ばしてくるわよ。」
霞の言う通り、大鳳さんは特別装甲が頑丈に作られている装甲空母なので甲板を破壊しない限り普通に艦載機を放ってくる。状況はこちらの不利だ。かくなる上は接近して戦艦の火力を生かした砲撃戦を仕掛けるべきだろうか…?。敵機が補給を終え、第2波が来るまではまだ時間がある。
「…各艦に通達。このまま敵艦隊に接近し砲撃戦を仕掛けます。」
「分かったわ…魚雷の安全装置外すわね。」
「雪風はいつでも行けます。」
「砲撃戦ならまだ気合入れればやれるわ!」
「砲撃戦ですか…大和の46センチ砲が騒ぎますね。」
「こちらも甲板の応急修理が終わり次第、護衛機を飛ばします。」
各艦は私に従ってくれた。皆、目に闘志が宿っていた。
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