過去ログ - >>3と>>5って勝負したらどちらが強いの?
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77:名無しNIPPER[sage]
2015/05/14(木) 18:01:42.49 ID:9vO6Y5F9O


「加賀さんに命中確認。中破ないし大破!」
「ふぅ…これで少しは楽になりますね…」
「初霜、油断は禁物よ。まだ沈めて無いし空母はまだ2隻いるわ。」
 私と霞は大和さんの脇で援護を行っている。比叡さんがやられた時はどうなるかと思ったがこれで状況は五分五分になった。
「日が暮れる前に加賀さんに止めを刺しましょう。航空機、全機発艦!」
 赤城さんはそう言って航空機を放つ。姉妹の様な加賀さんが相手でも敵に回った以上、そして間宮のタダ券が懸かっている以上容赦は無い様だ。ちなみにタダ券は1枚は協力してくれると言った時に渡し、残りの2枚は赤城さんがしっかりと活躍したら渡すという契約である。

『敵機、発艦を開始!』
 赤城さん所属の彩雲から連絡が入る。大鳳さんと瑞鳳さんの艦載機が完全に補給を完了した様だ。
「もうすぐ日が暮れます。それまで持ちこたえて!」
 私はそう言って味方を励ます。夜間戦闘機を使用する空母娘はこの鎮守府には居ないので日が暮れると空母はただの置物になってしまう。提督も上に夜間航空機の開発を要請しているが、開発は難航しているらしい。だが、この場では夜間航空機が配備されていない事を感謝した。

『流星隊より赤城へ!我敵空母加賀を撃沈す。』
「赤城より現在上がっている各機へ、よくやりました!日が暮れるまでもう少し暴れて良いですよ。」
『了解!』
「…初霜ちゃん。これでタダ券はもらえますよね…?」
「見事です。契約通り帰ったら赤城さんの部屋に届けておきます。」
「楽しみですね。」
 赤城さんの航空隊が加賀さんに止めを刺したらしい。上空では大鳳、瑞鳳の航空隊と赤城さんの航空隊の戦闘が行われているが、錬度に勝る一航戦の方が有利だった。
 太陽が水平線に沈み始めている。夜戦になれば駆逐艦でも十分勝機がある。と、金剛さん達からの砲撃を避けながら私は思った。
「何を頼もうかしら…アイスに羊羹…ラムネも捨てがたいですね…」
「赤城さん…まだ戦闘中ですよ…」

「…」
 霞は何となく嫌な予感がしていた。
 その原因は先程から何処かに潜っているだろう潜水艦伊168の事だった。潜水艦トラウマ組の一人である彼女はその事が頭から離れない。赤城は慢心しているが、もし自分が伊168の立場ならそこを狙うだろう。目測を誤りやすい夕暮れ時とはいえ、腕の良い潜水艦なら魚雷を当てる事など造作も無い。
 その時だった。
 積んできたソナーが潜水艦の放つピンガーの音を確かに感知した。場所は赤城の真下。
「赤城!危ない!」
 言葉よりも体が早く反応する。すぐさま伊168の潜んでいると思われる所に爆雷をばら撒く。
 だが、一足遅かった。ソナーが伊168の撃沈判定を示すが模擬魚雷は既に放たれていた。
「雷撃!?真下…?」
 赤城は回避行動をとるが正規空母の様な大型艦艇は俊敏には動けない。4発放たれた魚雷のうち2発が赤城に命中した。
「赤城さん、大丈夫ですか?」
「…舵およびスクリューに破壊判定、航行不能です。雷撃処分ものですね…」
「なんであそこで油断したのよ…?」
「慢心しました…」

「気づかれないと思ったんだけどなー。」
 そう言って伊168が浮上してきた。
「イムヤさん…いつから私の真下に居たんですか?」
「比叡さんがやられた辺りかな…」
「ストーカーか、アンタは…」
「こんなのヨークタウンを殺った時に比べれば大した事じゃないわ。でも、撃沈判定か…まぁ加賀の仇はとったわ!」
 そう言うとイムヤさんは再び潜水した。恐らく海中から今後の展開を見守るつもりだろう。だが日が暮れる前に倒せて良かった。日が暮れて闇に紛れられたら潜水艦の発見は極めて困難になる。
「これで4対4ですか…」
 雪風が心配そうに言う。
「でも、もう日が暮れるわ。そしたら私達の出番よ。」
 何はともあれここまで生き残った。駆逐艦の本領発揮はこれからである。



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