過去ログ - 【アイマス】果てしなく仁義ない戦い
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2015/05/15(金) 06:10:58.61 ID:F6aUv5oVO
むかしむかし。
この町にはアイドルが溢れかえり。
キラキラしていて。
一度ここに足を踏み入れたのなら、人はただ楽しさだけを追求し悩みも不安も怒りもこの町にはまるで無縁だった。
だから、この町はこう言われた。
アイドルタウン。
芸能事務所が多くこの町に並び。
アイドルを目指す女の子はこの町を自分の故郷にした。
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 06:20:18.30 ID:F6aUv5oVO
それから時代は流れ。
大きなシャボン玉が日本の頭上でパチンと弾けた時。
この町の事務所は倒産して行き。
3:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 06:36:45.37 ID:F6aUv5oVO
Chapter.1
天海春香
産まれ育った町はこの町。
4:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 07:06:39.97 ID:F6aUv5oVO
私は運が良いのか悪いのか、すぐに拾われた。
この町ではそのまま餓死してしまう子が多い。
みんな自分の事で精一杯だし、他の子を育てる余裕なんて勿論あるわけない。
実際、私もそうだ。
5:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 07:11:43.33 ID:F6aUv5oVO
ピンク色の証明に沢山の衣装。
きっとここはキラキラしていた頃のライブハウスの名残りなんだろう。
店にいるのは、タバコを加えてお金を数えてる肌荒れが酷い女の子一人と。
6:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 08:45:46.60 ID:FbWYqCg1o
？？？「人形とかを意味するドールのスペルはdollだぞ」
雰囲気は好きなのでがんばれ
7:名無しNIPPER[sage]
2015/05/15(金) 09:41:13.84 ID:SI0PldVDO
面白い
続けて
8:名無しNIPPER[sage]
2015/05/16(土) 17:30:25.96 ID:6vivVY1XO
春香「・・・」
私と同世代の女の子がこの場にいてそれに同じ境遇だ。
その事に安堵しほんの少しだけ恐怖心が無くなった。
9:名無しNIPPER[sage]
2015/05/22(金) 02:04:41.09 ID:5Jr45ZUco
立ってたった一週間で1000まで落ちるのか…
ここもまた生き馬の目を抜く街か
落ちなければがんばれ
10:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:10:27.70 ID:jFH2n45LO
話しかけるべきかかけないべきか、あれこれ悩んで結果的には話しかける事に決まったが、次は最初の一言は何にすべきか悩んだ。
こんにちは、良い天気ですね。
これを最初に思い付いたが、あまりにここの雰囲気とミスマッチ過ぎてすぐにやめた。
11:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:16:10.75 ID:jFH2n45LO
私は思わず吹き出してしまった。
ついさっきこれは最初に交わす言葉じゃないと不採用の印を押した言葉を彼女が言ったからだ。
それに、少し驚いた。
12:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:22:19.81 ID:jFH2n45LO
「あのお名前は？」
春香「名前・・・ないんです」
「そ、そうですか。私もです」
13:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:31:30.42 ID:jFH2n45LO
逃げる？
確かに彼女はそう言った。
これから待つ様々な暗い未来を否定し投げ出したいのだろう。
私もそれに同意したいのだが、もし失敗した場合を考えるとどうも気が乗らない。
14:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:45:38.09 ID:jFH2n45LO
春香「・・・」
「でも、私は嫌です。お金を稼ぐ機械になるだなんて、人として生きたい」
真っ直ぐな言葉と真っ直ぐな目。
15:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 05:59:08.65 ID:jFH2n45LO
転がっている酒瓶を手に取る。
彼女の手の震えは無くなっていた。
私は自分が震えているのか分からない。
きっと彼女と同じように震えは無くなっていればいいなと思う。
16:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 15:40:54.05 ID:zNZSG2XJo
乙です
17:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 08:06:31.36 ID:N2UGgqM8O
Chapter2
如月千早
三浦あずさ。彼女がこの街のトップアイドルとなったのは数年前の事。
18:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 08:17:04.72 ID:N2UGgqM8O
暴力団ともヤクザ組織とも言われるこの三浦組はこの街では恐れられており。
勿論、この街に住む住人からも快く思われていないのだが元々風俗街と呼ばれた時代でもそう呼ばれていたのを知っている。
なので風俗が縮小して行く今、新たな矛先が三浦組に向いただけの事。
住人達の怒りに対して何も思わない。
19:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 08:27:50.44 ID:N2UGgqM8O
あずささんはこの街から風俗を無くそうと躍起になって活動していた。
営業してる店に発破をかけいくつもの店を潰して来た。
それが三浦組、ヤクザ組織、暴力団と呼ばれる由縁だ。
20:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 08:36:33.37 ID:N2UGgqM8O
真「千早、考え事かい？」
千早「・・・お疲れ様です。真さん」
真「いやぁ大変だよ。若い連中の騒ぎを抑えるのはさー。あれからもう三ヶ月だよ三ヶ月。そろそろ落ち着いてくれればいいんだけど」
21:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 08:44:18.10 ID:N2UGgqM8O
千早「双子のあの子達も叔父貴さんに着いているみたいですね」
真「ははは。それが厄介なんだよ。彼女達。えーと亜美と真美だっけ？見境無いからね」
千早「確かに・・・で、どうするんですか？止めると言っても具体的な対抗策は何も無いのですか？叔父貴さんの派閥は徐々に膨らんで来ています。今の内に手を打っておくべきでは？」
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