226:名無しNIPPER
2015/05/25(月) 11:11:01.33 ID:HkVD8Ika0
――バトルは最終局面に突入する。
提督の180SX「インターセプター」に順応し、確実に差を詰めてきた夕張に対して、金剛は突如比叡を下げて一対一の真っ向勝負を仕掛けた。
勝負の流れは夕張に向きつつある。
それでも金剛は不敵な笑みを浮かべていた。
このステージは高速コーナーが主体で道幅も広く、スピードレンジは周辺のステージと比べても圧倒的に高い。
そんな環境でも、自らの名前を用いた金剛レーシングを率いる金剛は無類の強さを誇っている。
一見すれば不利とされる旧式のAE86をベースに、レーシングカーさながらのボディワークにS14のリヤメンバー移植と、ストリートマシンとしては過激なメイキングを施し、どんなに最新鋭の車種だろうと、どんなにパワーがある相手だろうと難無く蹴散らしてきた。
勿論、金剛自身の驚異的なドライビングテクニックが重なった上での結果であることも付け加えておこう。
特にブレーキングの技術と思い切りの良いコーナーへの進入は、後に川内が撮影した映像を確認した提督が「同じクルマでも俺にはムリ」と圧倒されたほどだ。
「あの場所にはハチロクの皮を被った魔王が住んでいる」と冗談交じりに揶揄されているのも納得出来る(全くの出鱈目でもないが)。
常に格上の車種を手玉にしてきた彼女にとって、所詮2L級のターボ車を相手にするのはいつもの日常……ごく当たり前のプロセスなのだ。
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