567: ◆v5iNaFrKLk[saga]
2015/08/04(火) 14:51:25.52 ID:DShBPCzg0
岩崎「……魔王はどうする気なんだ?」
提督「どうするも何も、今までと変わらねえよ」
岩崎「このままガレージの肥やしかい?」
提督「今更乗れって云うのか。アレに」
岩崎「夕張ちゃんなら、喜んで乗ってくれそうだけど」
提督「絶対嫌だ」
岩崎「分からないね。いつまでも過去に捉われていたら、進むモノも進まないよ」
提督「……そんなんじゃねえよ」
岩崎「誰よりもあのRが好きだったじゃないか」
提督「Rは今でも好きだよ。クルマが好きになったキッカケだしな。でも……あのRは別だ」
岩崎「まだ忘れられないのかい?彼女のことを」
提督「………」
岩崎「元々アレは彼女のクルマだったしね。手元に置いておきたいのも分からなくもないが……」
提督「これ以上、あのクルマのせいで誰かが狂うのを見たくないんだ」
岩崎「狂う?僕らはとっくに狂っていると思っていたけどなぁ」
提督「お前、ココを走ることに抵抗は無いか?」
岩崎「……あるよ。どんなに取り繕っても、僕らの行為は正当化出来ない。出来るはずもない」
岩崎「それでも、僕らはここに居る。いつだって忘れたりしないさ」
提督「だから何だってんだよ。口では認めていようと、やってることは結局同じだろ」
岩崎「だからだよ。僕らはその業を一生背負って生きていくしかない。愚か者としてね」
岩崎「それに、身体に悪いものは旨いものって言うしね」
提督「本音はそれかい」
岩崎「元々そんな所から始まってるんじゃない?そして引き返せなくなった。自分から登っておいて降りることが出来なくなった猫みたいなものさ」
提督「降りれない猫ね……確かにその通りだわな」
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