581: ◆v5iNaFrKLk[saga]
2015/08/05(水) 22:23:49.59 ID:ck8zhFYs0
一瞬、提督は横に並ぶGTOを見た。
ハッキリ言って、最高速勝負に持ち込めるようなクルマではない。
抜かされるのも時間の問題。ならばせめて、ドライバーの顔だけでも拝んでやろうと、そう思ったのだ。
オレンジ色のナトリウムランプに照らされるその横顔は、彼のよく知った顔だった。
扶桑 ニコッ
提督「……ふ……そう……?」
扶桑が微笑んだその直後――
ガシャン!
提督「ッ!?」
叢雲「な、何よ今の音!?」
エンジンルームから突如鳴り響いた破壊音。
提督「エンジン死んだわ……クラッチ間に合って良かったぁ」
叢雲「ちょ、そんな急に壊れるもんなの!?」
提督「こんな使い方してるんだ。壊れる時は壊れるさ」
叢雲「……一応聞くけど、もしクラッチ切ってなかったらどうなってたの?」
提督「エンジンロックして、どっかに吹っ飛んでたな。おお怖い怖い」
叢雲「き、気楽に言うわね……」
提督「しっかし、前兆は無かったんだけどな。俺だけじゃなく、コイツも鈍ってたのかね」
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