794: ◆v5iNaFrKLk[saga]
2015/09/30(水) 20:35:25.46 ID:GTgWNRrF0
私は、本当に頑張ったのでしょうか――
思えば私には何の取り柄も無かった。
何かに夢中になったことも、やりたいことも思いつかない。
誰も愛せないし、愛された記憶も無い。
それなら、無理して生きることもなかったのかもしれない。
艦娘としての適性があると分かった時、直感した。
ああ、きっと私はこの為に生かされたのだと。
不思議と恐怖は無かった。
いつかは花も枯れていく。
それが早いか遅いかの違いでしかない。
誰かが私を必要としてくれる。
本当はそれだけを望んでいたのかもしれない。
例えば今、ここで舞い散ることになっても、
それでも良いように思っている。
明日を落とすことになっても、
別に構わない。
私は、どんな風に頑張れば良かったのでしょうか――
スピードメーターの表示は320キロを超えている。
そういえば、提督はいつも何て言っていたっけ。
ああ――そうだ。
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