過去ログ - 電「司令官さんは・・・人じゃないのですね・・・」
1- 20
14: ◆DpM/5nZU1E[saga]
2015/05/16(土) 01:54:01.07 ID:2KYwd9Ip0

そして次の日の昼、国民服に着替えて僕は宿を出ることにした
女将には傷痍軍人の往診に来て、今日帰る事を話していたので宿に近寄らなければ怪しまれることは無いだろう
二輪を隠し道順の確認に向かった
軍服ではなく、国民服に着替えて

中尉(三本目の道・・・必ずここを通る・・・)

中尉(そうして真っすぐ・・・あの店で団子を買う)

中尉(二本目の交差路・・・奴から向かって右の位置は確認したら…死角になる・・・)

中尉(ここから・・・飛び出して、奴の心臓を抉り向かいに走る)

中尉(あらかじめ止めておいた二輪で逃走…これで行こう・・・)

そういえば奴らがいつも食う団子は上手いのだろうか?
ロクな娯楽も無いこの時代、食う事、酒を飲むことは全ての人間に共通する娯楽だ

中尉「よし…」

店に入ると子どもが持っていた団子に加え、おはぎやまんじゅうもあった
店主は何やら不思議そうな顔で僕を見る
そんな店主を無視し、おはぎを一つ買い外に出て口に運ぶ

中尉「!!!」

しつこすぎるほどの甘さが口に広がる
なるほどこれは子供の食い物だ
店主の奴め・・・知っていたな、商売上手め・・・

何とか我慢してそれを胃に流し込んできた道を戻る

振り向きざまに、ある集団の1人と目が合った

奴が連れていた子どもだ

ニコリと笑うと、あちらも笑い返してきた


…決行は明日だ……
適当なところで野営の準備をしなくては・・・


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
896Res/479.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice