過去ログ - 電「司令官さんは・・・人じゃないのですね・・・」
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24: ◆DpM/5nZU1E[saga]
2015/05/16(土) 10:09:52.92 ID:2KYwd9Ip0

翌日、鎮守府を訪れるとそこには大量の憲兵がいた
野次馬に話を聞くと、鎮守府の司令官が殺されたという

僕はホッとした
彼は人間だった
正直、微細な殺気を感じ取る女たちを率いる人間の事だ
魔改造されていてもおかしくは無いと思っていた

そこで俺は見覚えのある人物を見かける
河童の巣窟で俺を案内したあの軍人だ

彼も僕を見つけ足早に近寄ってくる

「こんにちは中尉殿、覚えておられますか?大将の副官であります」

中尉「これは副官殿・・・どうしてここへ?」

副官「はい、実はこの鎮守府の提督が何者かに殺されまして…」

中尉「僕も先ほど野次馬から聞いたところです・・・心中お察しします…」

副官「…どこかで恨みでも買ったのでしょう・・・まぁそれはいいのです」

副官「大将は今回の件を連絡で受け、この鎮守府の提督にあなたを据えるとのことでした」

副官「私はその指令書を渡しに来たのです」

中尉「そうですか…ご苦労様でした」

副官「・・・あぁ失礼、今は昇進して少佐殿でしたね」

中尉「中尉で結構ですよ副官殿、少佐と呼ばれると何かむず痒いのです」

副官「では中尉殿・・・ひとつお聞きしてもいいですか?」

中尉「僕に答えられることであれば」

副官「何故中尉殿はここにおられたのですか?大将は中尉殿がここにいることを知っていました」

副官「ここの鎮守府の提督が殺され、貴方が後釜・・・ここにいたのは偶然ですか?」


あの野郎・・・何も説明していないのか・・・
ややこしい…面倒だ…
今度会ったら文句の一つでも言ってやろう


中尉「察しがいいですね副官殿、偶然ではありませんよ・・・僕があそこの提督を・・・この軍刀で真っ二つに・・・ね…」

副官「…」

中尉「…」

副官「冗談は笑えるものにしてください中尉殿、不謹慎です」

中尉「…それは失礼・・・・・」

副官「・・・それとここの提督は狙撃で殺されたんです……斬殺じゃありません」

中尉「ほぅ…そうだったんですか」


あいつめ・・・狙撃銃はすぐに補充していたのか・・・
罠にかけるつもりではなかったらしいな
間違いのない嫌がらせだ…


副官「それで?本当のところは?」

中尉「僕も大将に呼ばれてここに来たまでですよ…きっと行き違いになったのでしょう」

副官「つまり・・・大将はわざと我々を困らせた・・・と・・・」

中尉「嫌味な上官で心底同情します…」

副官「はぁ…なんだか疲れてしまった・・・・・ごちそうしますので何か甘いものでも食べませんか」

中尉「おっいいですね…それでは・・・・あそこの店にしましょう…」

副官「何かおすすめはありますか?」


中尉「おはぎがね…凄く美味しいんですよ」



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