過去ログ - 京太郎「俺が彼氏で」和「私が彼女」
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3: ◆XTSALcJir2[saga]
2015/05/16(土) 22:23:14.57 ID:1qHAIoTzo
俺が彼女に惹かれたのは、一体いつがきっかけだっただろうか
流れる桃色の髪に、大きく揺れる胸
凛と澄ました顔で彼女は俺の前を通り過ぎて、悠々と歩いていった
まるで、俺を路傍の石コロほどにも思っていないかのように
彼女の歩みは俺とは異なる次元に位置していた
まぁ、思えば俺が彼女に惚れたのなんて所詮は一目惚れで
大層な御託を並べようと、偉そうなことを言おうと……結局はそこいらにいる有象無象と変わらないわけで
可愛い顔や、常人離れしたスタイルに欲情した猿と同じ
俺はきっと、和に相応しい人間では決してない
そう思っていた
〜〜原村和の場合〜〜
和「あの、少しいいですか?」
俺がいつもと同じ、麻雀部内の雑用を終えて帰宅しようとした時
唐突に、同じ麻雀部員である原村和から声をかけられた
いつもは足早に咲や優希と帰ってしまう為、こうして二人きりになれる機会は無いんだが
今日は世にも珍しく、咲も優希も風邪で学校を休んでいる
竹井先輩はもう引退しているし、染谷部長は家の用事で今日はいない
つまり、今日はハナから和と二人きりの部活だったというわけだ
京太郎「お、おう?」
俺は和の方から話しかけられるという、ほぼ数ヶ月ぶりのイベントに戸惑いつつ
努めて平静を装って答える
これは、彼女に密やかな想いを抱く俺にとって……千載一遇のチャンス、なのか?
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