過去ログ - 大庭葉蔵「僕は、自演のないところに行くんだ」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/17(日) 12:59:10.75 ID:DEaQArjQO

メロス「いやー、雪の中を歩くのがこんなに大変だとは思いませんでした。これなら故郷の炎天下を走る方がまだ楽だ」

堀木「シチリア島に雪なんか降らねえだろうからな。まぁ、ご苦労さん」

葉蔵「よく来たね…… ここに不似合な人間っていったらやっぱり君が一番だな。津軽なんかに何の用」

メロス「そりゃあ、葉蔵さんに用があったからに決まってるじゃないですか。うぅ〜寒」ガタガタ

葉蔵「僕に?」


メロス「そうですよ。この前はつい先生に釣られて笑っちゃいましたけど、よく考えてみたら笑い事じゃありません」

メロス「私が必死の思いで走り抜いて友との信義を守ったことまで、自作自演だなんて言われちゃ立場がありませんからね!」

メロス「そんなに自演のないところへ行きたいっておっしゃるんなら、私の故郷へぜひご招待したいと」


堀木「なんでもよ、シチリア島でこいつを記念したイベントが開催されるんだって」

メロス「名付けて『メロス杯鉄人トライアスロン大会』。ディオニス王の主催です」


太宰「そうだ。葉蔵君にはそこに出場してもらう」

葉蔵「先生いつの間に!」

太宰「私は神出鬼没にして不死身なのだ! さて葉蔵君。君はこの大会に出場し、メロス君が走ったのと同じコースを、同じ条件下で完走してもらわなければならない!」

葉蔵「そんな無茶な」

太宰「言い訳無用! だいたいねぇ、この世界が自演ばかりだと言って背を向けるのは君、思い上がりだと思わないのか? 自演のないガチの世界を知りたいってんならいい機会だ。もう逃げられんぞ、走ってもらう」

メロス「セリヌンティウスの役は、彼が務めます」

竹一「ワザ、ワザ」




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