過去ログ - 大庭葉蔵「僕は、自演のないところに行くんだ」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/05/17(日) 12:23:19.15 ID:DEaQArjQO



ここは津軽。



見上げれば、低く垂れこめる雲。ひしひしと近づく夕闇が、そんな暗い雲の色を一層濃くしていくようです。

肌に突き刺さらぬばかりに横なぐりの寒風が吹き荒れる雪原を、この自分、大庭葉蔵は一人で歩いておりました。


そう、自分は「自演のない世界」を求めて旅立ったのでした。

この世界はすべて、自演だけで成り立つ紙の楼閣。


それが、この27年を生きて悟った真実だという気がいたします。

結果というものはすべて最初から決まっており、自作自演を繰り返して筋書きをなぞる以外、どんな突拍子もない出来事もありはしないのです。

人が人を殺すのは、殺すべくして殺すようずっと以前から準備されていたのであって、そこには最初から、偶然などが入り込む隙間はなかった。

よく「不慮の事故」などと言ったりしますが、本当に不慮なのでしょうか?

もののよく分かった人なら、いずれ何かが起きると予想していたようなことが、世の中にはたくさんあると思います。

要するに何かの理由で誰かが準備し、座りのいい格好に落ち着くよう按配されるのです。


そして、「どういう格好が座りがいいのか」などという問いは、往々にして野暮だとか言われ、遠ざけられたりします。





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