過去ログ - 長門「ユッキー……私の事を呼ぶならそう呼んで」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/05/17(日) 22:51:54.86 ID:Flc7T4o40
物語は突然に。そして唐突にエキセントリックかつ支離滅裂な設定を押し付けられるものである。
それを多少マイルドにするために――……かどうかは定かでないが、昔々と言う常套句があるものだが、
残念ながらこの話は昔でもあるところでもない時間平面上に起こった物語なので、やはり、唐突に始まらざるを得ない。
ただし、俺個人は魔法的近未来的超常的なものとは一切無縁の平々凡々な男である。
春から高校一年生、男、以上だ。
あえて特筆するところを上げるとすれば妹持ちということくらいか。
ともかく俺は新たな命の萌出ずる春、期待と不安に胸膨らませ、いそいそハイキングコースじみた通学路を急ぐ、この入学生たちとなんら変わりない、
集合写真の中でも特に目を惹かぬ秀でた特徴のない男である。
くどいほどに言うのは他でもない
俺がこれから巻き込まれることへの理不尽さを最大限、読者諸賢に感じて欲しいからだ。
この目論見が成功した暁には全米は号泣し観客は総員画面の前で悶え転げ、同情の悲鳴を漏らすことだろう。
できない奴は感情が欠落している。
己の心無さを猛省しろ。
入学式の後、一見して体育専門と分かる担任に引き連れられた教室は、五組だった。
教師から向かって右端手前から自己紹介していく面々は誰も無難な文句を零して、特に意味もなく起こる生温かあーい拍手に包まれ着席していく。
俺もまた、当たり障りない挨拶を配って、ヨロシクオネガイシマスを締めに着席した。
異変はここからである。
教師に促され、後ろの奴が立ち上がった。
わざわざ体をねじってそちらを向くのも億劫で、前を向いていた俺は耳だけでそいつが立ったのを知った。
皆の注目が集まる中、そいつが発した言葉といえば――
「……」
何もなかった。
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