過去ログ - 二宮飛鳥「盗んだバイク、ではないけれど」
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◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:24:07.17 ID:jVShqnu20
とある休日。
見慣れた彼の姿を視界に捉えたのは、街をぶらついていた午前中のことだった。
「やあ、P」
「ん? おう、飛鳥じゃないか。奇遇だな」
声をかけると、向こうもボクの存在に気づいて近寄ってくる。
そんな彼の様子を見つめながら、ボクの関心は彼が隣に連れているある物に向けられていた。
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2
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:29:04.49 ID:jVShqnu20
「キミ、バイクを持っていたのかい」
「ああ。親父のお下がりを譲ってもらったんだ」
「でも、バイクで通勤してくるのを見たことがないけど」
以下略
3
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:33:40.07 ID:jVShqnu20
「でも、少し意外だな。Pがこんな重量級を乗り回しているなんて」
「俺だって大人の男だぞ? 多少ワイルドな部分も持ち合わせてるもんだ」
「そういうものか」
以下略
4
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:37:07.08 ID:jVShqnu20
「飛鳥は、バイク乗ったことあるか? 誰かの後ろに乗せてもらったりとか」
「ないよ。父も母も車しか運転しないから」
「そうか。いいもんだぞー、バイクで風を切るっていうのも」
以下略
5
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:40:28.00 ID:jVShqnu20
春風を正面から突っ切りながら、ボクとPを乗せたバイクは進んでいく。
唸りをあげるエンジンの音を聞いていると、なるほどPが言った通りの暴れ馬だなと素直に思えた。
「飛鳥。もっとしっかりつかまっとけ。振り落とされるぞ?」
以下略
6
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:42:17.58 ID:jVShqnu20
「キミ……」
「ん?」
「意外とお腹が柔らかいね」
以下略
7
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:44:44.57 ID:jVShqnu20
「風が気持ちいいね」
「だろ?」
気候がちょうど良いというのもあるかもしれないけど、バイクの上で風を受けるのは想像以上にいいものだった。
以下略
8
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:47:42.36 ID:jVShqnu20
短いツーリングの後、ボクらは浜辺にたどり着いた。
「誰もいないね」
「シーズンじゃないからな。夏なら人であふれかえってそうだ」
以下略
9
:
◆C2VTzcV58A
[saga]
2015/05/18(月) 19:49:35.63 ID:jVShqnu20
「飛鳥は? 海を見てどう思うんだ」
「ボクは……青いな、と思う」
「……それだけ?」
以下略
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