10:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:31:47.59 ID:BUNMB83OO
 『貴音ちゃん、君は星井 美希ちゃん、そして我那覇 響ちゃんと一緒に、アイドルユニット【プロジェクト・フェアリー】として活動していた』 
  
 『その人気は凄まじく、瞬く間に君達はトップアイドルになった』 
  
 『でも、IU(アイドルアルティメイト)で765プロのアイドル、萩原 雪歩ちゃんに負けて所属していた961プロをクビになった……そうだね?』 
11:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:35:02.93 ID:BUNMB83OO
 『あっ、信じてないな!?』 
  
 「当然です。このような面妖なこと、信じられる訳が……」 
  
 『ふむ。じゃあ、これならどうかな?』 
12:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:37:42.88 ID:BUNMB83OO
 ……そう。わたくし、四条 貴音は、アイドルとして活動していました。 
  
 わたくしは『必ずアイドルになる』と心に決め、故郷……『古都』を出てこの東京までやってきました。 
  
 しかし東京に出て来たはいいものの、頼れる知人もおらず、途方に暮れていたのです。 
13:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:40:45.98 ID:BUNMB83OO
 あの時もわたくしは、一人で月を眺めていました…… 
  
 その時わたくしに優しい言葉をかけて下さったのが、765プロのプロデューサーである、赤羽根殿だったのです。 
  
14:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:43:05.60 ID:BUNMB83OO
 あの時は、赤羽根殿にみっともない姿を見せてしまいました…… 
  
 ですがあの方は、そんなわたくしに優しい言葉をかけて下さり、さらに弱いわたくしを受け入れて下さいました。 
  
 そのような恥ずかしいところを見られたからこそ、わたくしは赤羽根殿を頼ることができたのです。 
15:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:46:05.87 ID:BUNMB83OO
 『《慕う》って言葉、二つ意味があるよね。【尊敬する】って意味と【恋慕する】って意味』 
  
 『この場合、どっちの意味を取るべきなのかな?」 
  
 貴音「それは……言えません///」 
16:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:49:07.74 ID:BUNMB83OO
 ……話を元に戻しましょう。 
  
 信頼できる仲間や、黒井殿が雇ったとれーなー殿によるれっすん。 
  
 そのおかげでわたくしと響、そして765プロから引き抜かれた美希と共に結成したゆにっと『プロジェクト・フェアリー』は、破竹の勢いでおーでぃしょんを勝ち進み、瞬く間にトップアイドルになることができました。 
17:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:52:11.87 ID:BUNMB83OO
 その勝負自体に悔いはありませんでした。 
  
 しかし黒井殿は、『弱者には用はない』と言ってわたくし達を解雇しました。 
  
 わたくし、そして響は、居場所を失ってしまったのです。 
18:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:55:05.30 ID:BUNMB83OO
 『響と一緒に、765プロに来ないか?』 
  
  
  
 赤羽根殿は、そんなわたくし達を765プロへ迎え入れようとして下さいました。 
19:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/05/19(火) 16:58:05.94 ID:BUNMB83OO
 ーーあれから数日。 
  
 わたくしは未だ、これからどうすれば良いのかを見つけておりません。 
  
 響と連絡は取れず、途方に暮れてこうして月を眺めている時に、今の面妖な状況に出くわした、という訳でございます。 
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