過去ログ - 乙哉「しえなちゃん、ただいま〜!」
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53: ◆nlKqlMHS8Q[saga]
2015/05/22(金) 01:00:55.24 ID:7dLhIxtNo

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乙哉「っていうことみたい」

鳰「うへぇ〜……うわぁ〜……聞きたくなかったっスねぇ〜」

そりゃそうだ。

知り合いに『人を殺すことでしか快楽を得られなかったけど今では同性愛でも欲求が満たせるようになりました』と言われたらボクも同じリアクションをする。

鳰「ま〜、だいたいわかったんでもういいっスよ」

乙哉「鳰聞いてよー、しえなちゃんってすっごい柔らかいんだよ?髪もふかふかでさぁ」

鳰「あ〜……」

しえな「おい乙哉」

鳰「こっちはこっちでナチュラルに名前呼びですし……」

乙哉「しえなちゃん普段はムスッとしてるけどさぁ、ベッドの中ではすっごく可愛くってさ――」

鳰「あー……あっ、へぇ〜、しえなちゃんもぉ、生田目さんのことは吹っ切れたみたいっスねぇぇぇ」

乙哉「は?えっ、は?何?何の話?なんで生田目さんが出てくんの?」

しえな「え」

というかなんでこいつが知ってるんだ……?桐ヶ谷が吹聴してまわったのか?それとも盗聴?

鳰「あっ、言ってなかったんスか〜?いや〜ごめんなさーい。てっきり隠し事はないものかとー」

乙哉「しえなちゃん?しえなちゃん?」

しえな「あ、の、その、違うぞ、なんでもないから」

予想もしていない事態に混乱し、誤解を招く言い方をしてしまう。

くそ。走り鳰……!やっぱりあいつは嫌いだ……!

乙哉「えっ、なにが?え?」

乙哉は笑顔のままだったけど、口許が引きつっている。

……乙哉がこんな表情をするのは初めて見た。

鳰「それじゃあウチはこのへんで〜。二度と電話してこないでくださいねー♪」

乙哉「さすがしえなちゃん。あたし、こんな感情生まれてはじめて味わうよ」

しえな「だ、だから本当になんともないから。ハサミをしまえよ。な?」

通話の切れた電話を完全に無視して乙哉がボクに詰め寄った。


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