過去ログ - 響「におい」
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10:名無しNIPPER
2015/05/20(水) 14:00:21.08 ID:L3rJNf0F0

響「嗚呼、ハラショー」スンスン

響「洗剤の爽やかな香りが、春先に雪解けの始まった平原から頭を出す樹木群のような」

響「自然の瑞々しさを彷彿とさせ」

響「この緑と土色の混ざり合った憎い迷彩柄が、そういった連想を一段と加速させる」

響「涼しげでありながら、鼻腔に陽の温もりが間接的に差すような」スゥゥゥー……ハァァァァー……

響「親しみ深く懐かしい香りだ……」

響「それもさることながら、洗濯済みなのにも関わらず」

響「力強い大人の……頼もしくて落ち着く感覚が残っているような……」

響「……実にハラショー。こいつは力を感じる」スゥゥゥゥ……スンスン

響「聞いた所によれば」

響「この迷彩柄のパンツは、Верныйが司令官殿にプレゼントした物らしい」

響「頻尿でパンツを汚してしまうから、それを目立たなくする為の工夫なのだそうだ」

響「自分の後身ながら、実にハラショーな気遣いだ……」

響「なるほど……司令官本人の体調や精神的なニーズを察した上で」

響「個人を取り巻く身近な物的資源(パンツ)などを考慮して環境を整理するのも」

響「秘書艦の重要な務めなんだな……。勉強になった」

響「……」

響「何故か、ニオイが恋しい……」

響「心細い……」ボソッ




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