8:名無しNIPPER
2015/05/20(水) 13:54:17.39 ID:L3rJNf0F0
――客室前
響「これは障子戸だな。穴を開けないように気をつけよう」ズッズズズズズズ…ゴトン
響「ここは……大きな箪笥が並んでいるな」
響「多分、話に聞いていた《鳳翔》が出入りする部屋だ」
響「客室に直接入る扉は無くて」
響「この部屋を必ず通らなければいけないようだ」
響「客室の入り口も奥にある。早速入るか」
響「羽ばたく白鶴の絵が入った襖戸か……美しい。実にハラショーだ」ズッ……ズススス…ゴトッ
響「おっと、少し段差があるな。床があるつもりで踏み出したら危ない。覚えておこう」
響「さて、荷物はここに置こう」ドサッ
響「ふぅ……それにしても」
響「たった一週間の宿泊なのに、とても丁寧に案内して頂けたな」
響「この部屋だって、元々は客室じゃないとは聞いていたけれど」
響「布団だって敷けるし、壁や床にも汚れが見当たらない」
響「窓から外の運動場まで見えるし、立派なものじゃないか」
響「非常口の標識が箪笥の上に見えるのは気になるけど……」
響「箪笥で出入口を隠してくれているんだろうね」
響「非常時に使えない非常口っていうのも危なっかしいけど……」
響「……」
響「……こうして部屋の状況を口に出して並べていると」
響「推理モノの主人公になったかのような気分になるな」フフッ
響「……なんだか」
響「ここへ来てから、変な気分だ……頭も、胸元もスカスカする……」
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