31:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 20:03:39.89 ID:56DQnltAo
大鯨(また…だ…)
大鯨(提督は、優しい……)
大鯨(いつもニコニコしていて、私の料理をとても美味しそうに食べてくれるあの人のことが私はとても好き)
大鯨(お仕事の時は凛々しくて、キビキビしていて能力も人望もとても高い。艦娘の誰もが彼のことを慕って…あるいは恋心を抱いている)
大鯨(そんな彼が私のことを迎えた後、それからずっと私を秘書艦に据えて、ずっと寵愛してくれて、やがて身体を求めてきてくれて…)
大鯨(そんな彼のことを、私も好きになるのに、それほど時間はかからなかった)
大鯨(それからずっと、私は彼のことが愛おしい。その思いは日に日に強まるばかり)
大鯨(今ならきっと、この命を捧げるのも厭わないくらいに…)
大鯨(……けれど時々とても怖いことがある)
大鯨(さっきみたいに、身体を重ねた後…あの人は、急に冷めたような目つきになって私のことを見ることがある)
大鯨(そのたびに私は背筋が寒くなる。……捨てられるんじゃないかって)
大鯨(私は、弱いから)
大鯨(私は他の艦娘の皆さんみたいに戦いで役に立てないから…そんな役立たずの私の事を、ある日突然提督が見放すんじゃないかって)
大鯨(だから私は、いつしか精一杯演じるようになった。身体を…)
大鯨(本当は、無節操に、獣みたいに身体を重ねるのは、あまり好きじゃない)
大鯨(けれどあの人はそれが好きだから…彼は、私の身体を貪るのが好きだから)
大鯨(私は、あの人に見放されないように…卑しい雌犬を、精一杯に演じるんだ)
大鯨(……どうしてこうなっちゃったのかな)
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