過去ログ - 小町「こまちにっき!」八幡「は?」
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126: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/05/23(土) 23:54:26.92 ID:mFi5ZV8Lo
小町「小町は……」

いつの間にか漏れていた声は自分でも震えているのが分かった。

小町「小町は……」

自分の目頭が熱くなっていくのが分かる。

凍りつかせていたはずの感情が解けていくのを感じる。

自分の内に秘めていたはずの想いが溢れてしまっていくのを理解する。

自分の中にあったどろどろとした何かが消えていくのを認識する。

小町「小町は、本物が知りたい」

自分の肩が、歯が、喉が、声が、意識せずに震えて止まらない。

視界が霞むし、手の感覚もなくなってしまっているようだ。

それでも、期待してしまう。

存在すら許されなかったはずのこの感情をどうすればいいのか、お兄ちゃんなら教えてくれるって。

そして受け止めてくれるって。

小町の本物を、教えてくれるって。

小町「お兄ちゃん……お兄ちゃん!」

八幡「小町……」

お兄ちゃんが小町のことを包み込むように抱きしめてくれた。

小町はお兄ちゃんの胸の中に入り込むと、子どものように泣き叫んだ。


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