過去ログ - わたしのいきる道
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 18:02:04.01 ID:fS572BUV0
彼女はとても愛されていたようで、たくさんの弔問・参列をしていただいた
みんなが泣いていて、みんなが悲しみを浮かべていて、
みんなが別れを惜しむ中、
わたしはただただその光景を見ていた

妻の葬儀がおわる
「娘ちゃんの事も男の事も心配だ、自分たちと一緒に暮らそう」
両親からの言葉だった

父さんたちは、物事を押し付けるタイプではない
それなのに同居を向こうから持ちかけられたという事は、
自身の自覚こそなかったが、わたしはかなり参っていたのだろう

…すこし、考えさせてほしい
そう答えようとした時、服の裾をつかまれた
「……」
言葉こそないが、娘から拒絶の意志を感じる

しばらくふたりで様子をみさせてもらう
それがわたしがだした結論だった
明らかなわたしたちのわがままであるのだが父母義父母ともども
いつでも頼ってきていいんだよと言葉を返してくれた
頭があがらなかった

時間に余裕ができ、妻の荷物を整理し始めるが手が進まない
物を、思い出を大事にする彼女の持ち物はわたしにとってにが、おもい
その日は雨が降っていた


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