過去ログ - 【百合】女「やよいに会える木曜日」
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2015/05/23(土) 18:18:57.89 ID:EJWvldwr0
 更新 
44: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:25:33.29 ID:EJWvldwr0
 もうあの放送室には行けない。 
  
 行けるわけがない。 
  
 自分が何をしたのかわかっているのか。 
45: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:32:36.61 ID:EJWvldwr0
 次の木曜日。私は放送室に行かなかった。 
  
 次の木曜も行かなかった。 
  
 そしてまた、次も。 
46: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:38:45.51 ID:EJWvldwr0
 ある日の教室。 
  
 私は机に突っ伏していた。 
  
 また思い出して泣きそうだった。 
47: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:45:06.88 ID:EJWvldwr0
 友「相談にのるべ」 
  
 女「……」 
  
  
48: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:52:47.06 ID:EJWvldwr0
 考えてみる。 
  
 確かに私は、あの出来事を、誰のせいにしたらいいかわからなくて。 
  
 ずっと解決せずに、ぐるぐるぐるぐる、行き場のない哀しみに途方に暮れて。 
49: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 18:56:25.67 ID:EJWvldwr0
 木曜日。 
  
 放送室の前。 
  
 いままで何の障害でもなかった扉が、そびえたつ大きな壁に見えた。 
50: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 19:00:03.15 ID:EJWvldwr0
 やよい「久しぶり」 
  
 女「うん……」 
  
  
51: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 19:04:53.34 ID:EJWvldwr0
 やよいの笑顔はまっさらだ。私を責めたてるような表情など、少しもない。 
  
 それが逆に責められているように見えた。 
  
 比べられているように思えたのだ。 
52: ◆SUqJUAWAF2[saga]
2015/05/23(土) 19:11:04.31 ID:EJWvldwr0
 やよい「私、いままで女ちゃんが来てくれなくて、悲しかった」 
  
 やよい「放送室ってこんなに静かだったんだなって思った」 
  
 やよい「だけど、私、いつか女ちゃんが戻ってきてくれるって、信じてたの」 
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