過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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◆p7uyiJsetI
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2015/07/06(月) 23:41:22.28 ID:0ZrClgpZ0
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◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:41:54.11 ID:0ZrClgpZ0
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396
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◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:43:22.59 ID:0ZrClgpZ0
艦娘の出自は、船だ。
必要とされて生み出された存在。
人が海を駆けるために必要とした道具の一種で、人間の矛や盾たらんと建造された艦船。
それは人の為にのみ存在し、そしてそれを根底に持つ私達が存在理由を同じくしているのは道理だ。
以下略
397
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:43:54.85 ID:0ZrClgpZ0
無論、対向がある。
とは言っても少数派であるが。
艦娘こそ無念の塊である、というものがその代表格だ。
398
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:44:35.24 ID:0ZrClgpZ0
私達艦娘のほぼ全ては、その顕現時に酷い過呼吸に見舞われる。
それは心の、そして『艦の記憶』に因るものだと言われている。
概ね正しいと思う。
過呼吸の理由は、艦船時の『記憶』を圧迫して理解する際に生じる、心のオーバーフローだ。
以下略
399
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:45:13.62 ID:0ZrClgpZ0
義勇こそが私達の根幹であるという説を否定する気は毛頭ない。
が、それでもやはりこの目に、この体に、この心に焼き付くのはあの光景だ。
艦娘達は、同魂異体、同じ姿形を取ろうとも、それぞれは別の個体だ。
それぞれがそれぞれの心、思い、考えを持っている。
以下略
400
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:46:11.65 ID:0ZrClgpZ0
無念や怨念、怨嗟に身を縛られるつもりはない。
人の為に造られ、今や彼らと同じくなった身。
たまに、艦のままであった方が楽だったと思うときはあるものの、愛する彼らに近づき、頼られ、家族のように寄り添うことが出来る今のこの身体に不満は無い。
だから、私達の事を真に考えてくれる提督である『あなた』の元に顕現できた事は、本当に幸せな事なのだ。
以下略
401
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:46:55.24 ID:0ZrClgpZ0
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402
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:47:31.06 ID:0ZrClgpZ0
吹雪「……千代田さんは?」
古鷹「ようやく眠ったよ。取り乱さなかったのは流石だけど、大分参ってて困っちゃった」
提督が倒れた後、室内に残された吹雪と千代田はとりあえず彼を寝かせようと医務室に向かった。
以下略
403
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:48:00.14 ID:0ZrClgpZ0
そして概ね鎮守府全体が落ち着いた頃、提督が倒れた直後から塞ぎ込み黙々と行動していた千代田は、緊張の糸が切れたのか、或いは苛立ちに任せた自分の行動を理解したのか、はらはらと涙を流し、一層押し黙ってしまった。
古鷹がその世話を請け負い、手伝いに呼んだ彼女の姉の千歳と共に、千歳型の部屋に連れ立ち、寝かしつけたそうだ。
だが、彼女が寝入った後、せめて楽な服装に、と着替えさせようとすると、彼女自身の左の二の腕を掴んだ右手がきつく固まって離れなかったらしい。
以下略
404
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:48:46.14 ID:0ZrClgpZ0
執務室の赤い革ソファに座り、膝を抱える。
数十分前までは、『内』がどうだったにせよ、元気そうにしていた提督が倒れた。
それは吹雪にとって決して弱くは無いショックだ。
が、同時にこれはいつか来る日でもあった。
以下略
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