過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
1- 20
586: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:16:02.77 ID:byJkiM+B0
白衣の言葉、そしてスクリーン上の動きと共に、誰からともなく吐き出される言葉。
それら言葉の往来と並行して、画面端から顔を出した『提督』はてこてこと真ん中に向かって歩を進める。
画面の真ん中に浮かんでいる、艦船に向かって。

そして、すーっと船から下ろされた艦橋を登って、艦首に入っていく。
以下略



587: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:16:38.23 ID:byJkiM+B0


 ― ― ―




588: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:17:16.42 ID:byJkiM+B0
しん、と静まり返った会議場。

スクリーンには大写しの図が一枚。
その図の左側。提督を表す人型は、一部がほんの少しだけ欠けていた。
その欠けた部分から伸びる矢印の先に炎。
以下略



589: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:17:50.99 ID:byJkiM+B0
白衣「艦娘の魂と器は人は異なると言いましたが、一方で同じ部分もあります。魂と器。双方が互いに影響しあい、存在しているということです」

支持棒の先が、くるりと艦娘の人型を囲う。

白衣「艦娘は人に比べて魂と器が明確に独立している。それだけに人と比べてそれぞれが強固に結びつきあってもいます。ここまでは良いでしょうか?」
以下略



590: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:18:23.57 ID:byJkiM+B0
老提督「人に魂があると、何故わかる?」

提督「――何を」

老提督「黙っていろ」
以下略



591: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:19:02.38 ID:byJkiM+B0
老提督「ケチを付けたいわけではない。分かっているとは思うが」

白衣「ええ、もちろん。事は我々だけではない。下手をすれば、彼女達の身の安全にもかかわる事です。慎重になるのは当然です」

むしろそういった方々だからこそ、今日お呼びしたのですから。
以下略



592: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:19:48.15 ID:byJkiM+B0
老提督「確かにそれも悪くは無い。が、艦であった彼女らがそれらを学習し、踏襲していると言ってしまうことも出来るが」

白衣「そうですね。その通りです」

魂と記憶の相互関係については、艦娘が前大戦の関連記憶を持っていることで納得はできる。
以下略



593: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:20:25.35 ID:byJkiM+B0
翁の物言いははっきり言えば横槍だ。言いがかりに等しい。
白衣に対する証明ばかりを求め、自分はただ質問をするだけ。
翁自身もそれは分かった上であえてそうしているのだろうが、しかしそんな一方的な暴力にも似たそれに気を悪くした様子もなく白衣はにこにこと笑う。

白衣「もう一度、図をご覧いただいてよろしいでしょうか?」
以下略



594: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:20:56.11 ID:byJkiM+B0
白衣「既に試しました。人の魂を個別に分離すること、そしてその程度では特段の影響は無いこと。両方を」

既に彼にとって、証明し終わった事柄であるがためだ。

使ったのは何か。
以下略



595: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:21:22.80 ID:byJkiM+B0
白衣「体系はほぼ、完璧であると思います。万が一があるわけにもいきませんので、まだ少々の試行の時間を頂ければと思いますが」

それを確信するのに、どれ程にまで摩耗させたのか。
しかしそれを語る彼の顔には一片の後悔も無い。
物理的な確認手段はなく、自身にどんな影響があるかもわからない魂を扱うにも関わらず、しかし彼はそれを躊躇なく試したのだろう。
以下略



666Res/244.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice