過去ログ - 貴方の私と私の貴方
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17: ◆and2h/yWHc[saga]
2015/05/27(水) 00:07:50.12 ID:TIi89Ij60
-それがレゾンデートル-

「おや、目が覚めたかな」

「…どこだ此処は」

どうやらあの世ではないみたいだ。

「横須賀鎮守府だよ」

「…何故、俺は生きている」

俺はあの時神通に撃たれて死んだはずだ

「増援として駆けつけた時に、鎮守府を捜索していて倒れているのを見つけたんだよ」

増援、間に合わなかった増援か。

「…何故助けた」

「貴方には聞きたいことがあったからね。神通の事とか」

神通、俺の愛した相手。

「…話さないと言ったら」

「それならそれでもいいよ。でも、姉としては妹の事は知っておきたいかな」

姉、その単語を聞いて意識が覚醒していくのがわかる。

「川内、か」

「そう、横須賀鎮守府第一艦隊旗艦、川内型1番艦川内」

神通の姉、そして那珂の姉

「…済まなかった、那珂も神通も。俺には救えなかった」

「那珂の時の話は聞いたよ。あれは仕方ないと思うよ。むしろ最善を尽くしてくれてありがとう」

なぜ、礼を言われたのかわからない

「しかし救えなかった」

「でも最善は尽くしてくれた。それだけで充分だよ」

「…そうか」

「それと、今回、増援が間に合わず本当に申し訳ありませんでした」

「…いや、いいんだ。そちらはそちらで最善を尽くしてくれただろう。ありがとう」

自分で言ってわかった。先程川内が言っていたことがわかった気がした



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