24: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/05/23(土) 23:02:14.25 ID:7V0O5pBFo
声の主が誰であるかなんて、すぐわかりました。
特にその一人。提督に関しては、考えるまでもなく。
「それじゃ、私はシャワーでも浴びてくるわね」
そして提督の話相手は足柄さんか。
「……そういえばここって」
二人に聞こえないようにぼそりと呟く。
そうだ、ここを左に曲がって三つ目の部屋。
そこには提督の私室がある。私は未だ足を踏み入れた事はないその部屋から。
二人揃ってこの時間に。
「んぅっ……ふふっ、じゃあまた、ね」
「あぁ」
「貴方もシャワー浴びたほうがいいわよ?」
「わかってるよ」
青葉とて、子供ではありません。
例えこの身体を得てまだ二年そこそこだと言っても、
知識量は大人と同程度にあると自負してます。
ゆえに、ゆえに。
別れ際と思しきタイミング、少しの沈黙とくぐもった声。
見ずとも二人が唇を交わしていた事位理解できます。
えぇ、できてしまうのです。
見ずとも、見ずとも。
足柄さんの足音が遠のいて、パタンと扉の閉まる音がして。
人の気配が消え去った廊下で、ただただ青葉はいつまでも息を殺していることしかできませんでした。
ただ、ただ。
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