29: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/05/24(日) 22:12:51.25 ID:igzxJwmJo
「ただ、流石に自重してもらわんとな……」
ぽつりと呟いたのは執務室にて。
溜まりに溜まった書類を片付けながらだった。
なぜ溜まりに溜まってるのかの理由は決まりきっている。
「どしたの提督ー? そんなため息なんてついちゃってさー」
本当に小さな呟きだったと思うのだが、
それでも府内では比較的静かな執務室。
間延びした声で俺の呟きを拾い上げた秘書艦の北上が興味なさげに聞いてくる。
「いや、別に」
と、言わざるを得ない。
別に誰に禁じられてるわけではないとは言え、
やはり褒められた行いでは無いのだから。
「言ってくださいよ。そんなにあからさまだと気になりますから」
もう一つの声が非難がましげに飛んでくる。
秘書艦でもなく、用もないのに執務室にしょっちゅう入り浸ってる大井だ。
無論その理由はわざわざ説明するまでも無いだろう。
仕事は手伝ってくれるので迷惑ではないが、
こういうとき北上なら適当に流されてくれるのだが大井はそうはいかない。
まいった。
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