過去ログ - 一色いろはは諦めきれない
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:39:39.28 ID:7ApHxlU3o
まあだからわたしはこんな目にあっているわけなんですが……。

それは置いといて、女子同士ならすぐにわかるのに、男子はもう、それはもうビックリするほどに騙される。

まるでジャグラーにでもなったかのように手玉に取れるので、おもし……たまに気の毒になることすらある。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:40:37.73 ID:7ApHxlU3o
「あ、あのー……わたし、立候補とかした覚えないんですけど……」

ようやくそれだけを話すと、城廻先輩は不思議そうな表情を浮かべて首を傾げる。

くっ、あざと……くない!城廻先輩本物だ!もういやこの人!
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:41:42.46 ID:7ApHxlU3o
城廻先輩は真っ直ぐにわたしを見つめ、優しく諭すように話す。

「……もう、立候補は取り消せないってこと」

はー…………マジ、超めんどー…………。
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:42:29.37 ID:7ApHxlU3o
たぶん妬まれている、というほうが正しいんだと思う。

だって、自慢でもないけど、わたしは可愛いし。

わたしは入学して割とすぐ、葉山先輩に目をつけた。
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:43:29.09 ID:7ApHxlU3o
そんな風にして葉山先輩やおまけで戸部先輩にも近い立場にいるし、同じ学年のいろいろな男子からかなり言い寄られてることもある。

だから、わたしを良く思わない女子がたくさんいるんだろう。

でもそんなの、はいはい妬みに僻み、お疲れさまでーす、ってなもんです。わたしからすれば。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:44:51.35 ID:7ApHxlU3o
それの、どこが悪いんですか。

……ほんと、くだらない。

生徒会長とかやりたくもないし、しかも信任投票。
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:45:50.54 ID:7ApHxlU3o
そこで初めて知った奉仕部の存在。

なんでも生徒の相談事を聞いて、手助けしてくれる部活らしい。

はー……変わったことをやる人たちがいるもんですねー……。
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:48:30.39 ID:7ApHxlU3o
特別棟の入ったことのない部屋の扉をくぐる。

中には結衣先輩と、噂で聞いたことのある雪ノ下先輩と、どこかで見たことがあるような気がする、変な目をした男の人がいた。

これが、わたしと奉仕部と、先輩との出会い。
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:49:38.89 ID:7ApHxlU3o
まあわたしが生徒会長にならなければなんだっていいんですけどね……。

そう思ってたのに、最終的には先輩に乗せられる形で生徒会長を引き受けることになった。

釈然としない部分はいくつかあったけど、一年生なのにサッカー部のマネージャーと生徒会長を兼任する健気なわたし☆という先輩の言葉は確かに魅力的だった。
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:50:45.48 ID:7ApHxlU3o
簡単に手玉に取れそうなタイプの男子に見えたけど、そうじゃないみたい。

わたしが望むわたしの姿、その方向性を理解している。

つまり、わたしの作っている部分を見透かした上で、それでも構わないと後押しをしたことになる。
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:51:54.05 ID:7ApHxlU3o
ただわたしのことに興味がないだけかもしれないけど、それをわかった上で認めてくれる先輩のことに、少しだけ興味が沸いた。



生徒会長選挙の依頼を通じて、わたしは奉仕部の先輩たちに好印象を抱いた。
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