188:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:34:14.96 ID:r/OO7UT0o
どうにもならないことだってわかってるけど。
あのときのこの部屋に、わたしもいたかった。
「なぜ泣いているの?」
189:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:35:10.22 ID:r/OO7UT0o
「なにかしら?」
「わたし、雪ノ下先輩の二人目の友達になれますか?」
「それは無理ね」
190:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:36:33.81 ID:r/OO7UT0o
「あ、あの。じゃあその可愛い後輩から、お願いが一つあるんですけどー……」
「自分で言ったら可愛くない後輩になるわよ。何かしら」
「わ、わたしも奉仕部に、入りたいなー、なんて……」
191:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:38:00.63 ID:r/OO7UT0o
「……でも、生徒会で何もない暇なときなら……。たまに遊びにくるのは、別に構わないわ」
再びこちらに顔を向け、少女のような柔らかい笑顔で話す。
雪ノ下先輩って、こんなに優しい笑顔、できるんだ。
192:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:39:14.14 ID:r/OO7UT0o
それをわたしにも向けてくれたことが嬉しくて、おもわず雪ノ下先輩に抱きついてしまった。
「雪ノ下先輩やさしー、かわいいー、大好きですっ。ありがとうございますー」
「ちょっと……暑苦しいから離れてもらえるかしら……」
193:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:40:15.67 ID:r/OO7UT0o
しばらくの間、雪ノ下先輩にくっついて押し問答をしていた。
雪ノ下先輩とこんなことができるなんて。
わたしから踏み込まないと、こんなことにはならなかったんだろうな。
194:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:41:23.83 ID:r/OO7UT0o
入ってきた結衣先輩は何故かものすごく上機嫌で、楽しそうにニコニコしている。
先輩は先輩で、にやにやしながらわたしと雪ノ下先輩に視線を送る。
おや、これは一体……。
195:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:42:24.29 ID:r/OO7UT0o
結衣先輩はご機嫌な笑顔を崩さない。
「はぁ……この部屋の扉、防音にしてもらおうかしら……」
「それ、ある!」
196:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:43:33.23 ID:r/OO7UT0o
「いろはちゃん、あれって何?」
そういえば結衣先輩と雪ノ下先輩はわたしが聞いていたのを知らないんでしたね。
言ってもいいかどうか先輩に目で聞いてみたけど、目を逸らされてしまった。
197:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/26(火) 22:44:34.36 ID:r/OO7UT0o
「きっと一生忘れないよ、ヒッキー」
「そうね、一生覚えておくわ」
「ですよねー。だそうですよー、先輩」
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