過去ログ - 一色いろはは諦めきれない
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:31:31.97 ID:7ApHxlU3o
けどすぐに、そこに誰もいなかったかのように振り向くと、そのまま階段を上へ駆けていった。

わたしはまだ動けずにいた。

部室の中では結衣先輩が懇願するように先輩に話しかけている。

今、この場所に、わたしの存在は必要ない。

だから離れるべきなのに、足は動かない。

そうこうしていると結衣先輩と先輩が出てきて、固まっているわたしと目が合う。

わ、わ、なんか言わなきゃ……わたしは何も聞いてませんから……。

「あ、先輩……あー、あの声かけようと思ったんですけど……」


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