過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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174:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 00:54:29.90 ID:wyxlQA7No
電話の音で目が覚めた。
周囲は真っ暗だ。まともに寝ていないから爆睡しちまったらしい。
スマホを手繰り寄せると桐乃からのコールだった。
京介「もしもしー」
『あやせそっちに行ってない!?』
ちら、と横を見ると、健やかな寝息を立てている彼女。
京介「いるぞ?」
『はぁ……良かった』
京介「どーした? 何かあったのか?」
『ふざけないでっ。あやせの家から、まだ帰って来ないってウチに連絡あったのよ!』
スマホの時計を確認すると、確かに門限をぶっちぎっていた。
『あやせには電話繋がらないしさ、捜索願出すかどうするかって騒いでたからとりあえず待ってもらって』
京介「悪い、それどころじゃなくて連絡する余裕が無かった」
『何かあったの?』
京介「あー。ちょっと場所変えるから待ってくれ」
スヤスヤと眠り続けるあやせを起こさないよう、そっとベッドから出ると洗面所に入った。
京介「待たせた。ちょっとあやせには聞かせたくなかったんだ」
『あやせに何があったの!?』
京介「うちに来た時から様子がおかしくてな。一人に出来ない状態だった」
『様子がおかしいって……』
京介「ぶっちゃけると、病んだエリスにそっくりだった」
『……それは危険ね』
京介「ああ、帰したらそれこそ何をするか分からない予感がしたので、うちに泊めた」
『そっか。それなら良かった……ワケじゃないけど、分かった。今からそっち行くね』
それはヤバい。俺もあやせも素っ裸だし、それで無くても勘の良い桐乃の事だ、ヤッたってバレテしまう。
京介「もうこんな時間なんだ。女の一人歩きは危ない、来なくても大丈夫だ」
『それならお父さんと行くし』
それは俺にとってのゲームオーバーだよ桐乃さん!
京介「今あやせはグッスリ眠ってる。もう落ち着いたから明日でも大丈夫さ」
『そう? 分かった、それなら明日朝そっち行くね。あ、あやせの家にはあたしから言っとくから』
京介「助かる。ただ俺の事は」
『分かってるって。適当に誤魔化しておくから』
後は簡単に言葉を交わし、電話を切った。ふう、命拾いしたぜ。
スマホの画面には、他に麻奈実と加奈子からの着信履歴が残っていた。放っておく訳にもいかねーし、連絡しておくか……。
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