過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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250:名無しNIPPER[saga]
2015/05/30(土) 08:40:18.15 ID:zLH8Fe1Go
夕陽が遠くのビル群にかかり始めた頃、アパートを後にしました。
その時です。
あの人が、
絶対に見間違える筈のない、あの人の姿が、遠くに見えました。
「京介さんっ!!」
気が付いたら走っていました。もう自分ではどうしようも出来ません。突き動かされる衝動に身を任せ、あっという間に距離を縮めて行きます。
「あやせっ!」
そのままの勢いで飛び付きました。ああ、この温もり、この匂い、間違いありません!
京介さん、京介さん、京介さん!!
自然と嗚咽が漏れ、彼の肩を濡らしてしまいます。
「全く……あやせは甘えん坊だな」
優しいその声、笑顔、背中に回された腕。こんなにも愛おしいモノがこの世の中に存在するなんて信じられません!
「会いたかった……会いたかったです……」
「俺もだよ」
暮色に包まれながら、わたし達はキスをしました。
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