過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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363:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 15:30:54.15 ID:JIK4eG/ho


カンカンカン、と音を立ててハンマーが杭を地面に打ちつけていきます。テントを組み立てるのは力仕事なのでわたしがいても邪魔にしかなりません。

わたしはわたしができることを手伝います。テーブルを広げたり、イスを運んだりしました。

「ここってコテージもあるんだよな。あたしはあっちが良かったなー」

かなかなちゃんは荷物を運び終えた頃に戻ってきました。わたしが怒っても全然気にしてません。みなさんは、仕方ないなーって笑ってました。

「こてえじも良いけど、きゃんぷなんだからてんとで一緒に寝た方が楽しいよぉ?」

「そうね。折角のキャンプなのに風情の無い事を言わないで頂戴」

今日のくろねこさんはいつもの黒いドレスじゃなくて、白いワンピースです。とてもキレイです。きょーすけさんもよろこんでいました。ちょっとだけ複雑です。

「そりゃ、猫は京介と一緒のテントなんだしそれで良いだろーけどヨー」

あ、かなかなちゃんと目が合いました。慌ててそらします。わたしまだぷんぷんですから。

「なーなーブリジットよー。あたしと変わってくんね?」

「だっ、ダメだよ! 絶対ダメ!」

「おー、思ってた以上に拒否された。ちぇ、しゃーねーな」

あっさりとあきらめてくれたのでホッとします。わたしだって今日のお泊りすごく楽しみにしてたんだから!

「初めて旅行に行った時とか、京介と一緒に泊まるんじゃないかって恥ずかしがってたのに。変わったもんだなー」

「もー、わたしだって成長してるんだからねっ」

あの時の旅行からまだ一年も経ってないのにすごく懐かしいです。あの日の夜に、わたしは生まれ変わったんです。

他のみなさんに負けないように、きょーすけさんに選んでもらえるように、もっと強くなりたいっておまじないをかけました。何をしたのかは……恥ずかしいので内緒、です。



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