過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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38:名無しNIPPER[saga]
2015/05/22(金) 01:17:53.32 ID:VWWrYmzqo
あやせ「立ってください」
無言で立ち上がる。恐る恐るあやせの顔を窺うと、そこには上気した肌が……え?
あやせ「ん……」
そのまま身を任せてくる。唇と唇の距離が一つになる。
俺からは動けない、これは罰だから。
あやせ「ふう、これで二回目ですね」
あやせ「さっきはショックでした。お兄さんに無理やりキスを迫られた時よりも、別れを切り出された時よりも」
あやせ「桐乃は素敵ですから。わたしじゃ桐乃相手に勝ち目ないって」
京介「そ」
そんな事は無い、と言おうとしたら再びあやせに口を塞がれた。短いキス。
あやせ「これで三回目です。お兄さんが今まで誰と何回キスをしたかは知りませんけど、これできっとわたしの方が多いですよね」
あやせ「黒猫さんよりも……」
京介「お前だけだよ」
あやせ「え?」
京介「昨日のがファーストキスだ。だからキスはあやせ、お前としかしたことない」
あやせ「ふふ、そうなんですか。じゃあファーストキス同士だったんですね。素敵です、うふふ」
京介「ああ、安心してくれ」
あやせ「でもハグは桐乃が先ですね」
京介「あ、あれは」
あやせ「良いです、浮気は男の甲斐性とも言いますから、許します」
あやせ「でもいくら桐乃が相手でもキス以上は絶対ダメです!」
京介「しねーよ」
あやせ「本当ですか? お兄さんスケベだから信用できません」
京介「面目次第もございません」
あやせ「だから……」
あやせ「お兄さん、わたしに溺れてください」
あやせ「わたしとお兄さん、二人で気持ち良くなりましょう?」
京介「それって」
あやせ「はい、今日は覚悟してここに来ました」
あやせ「わたしを愛してください!」
発作的にあやせをかき抱く。スッポリとその細見の身体が腕に収まる。
京介「あやせ、嬉しいよ」
あやせ「わたしもです」
そのまま、ゆっくりと口づけた。
あやせ「お兄さんからのキスは初めてですね」
京介「これからいくらでもしてやるさ」
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