過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/05/22(金) 00:27:07.33 ID:VWWrYmzqo

それからさらに3日。毎日メールを送っているが、あやせからの連絡は無い。
以前のように着信拒否されてたら心が折れそうなので電話はかけていないが、こうも音沙汰無いと不安が募るばかりだ。

と、電話をするべきか悩んでいたら、不意にチャイムが鳴った。
宅配は何も頼んでないからあやせだろうか、と逸る気持ちを抑えつつ扉を開けると、果たしてそこには彼女の姿があった。

学校帰りだろうか制服姿で、手には通学鞄と買い物袋を下げている。

あやせ「こんばんは、お兄さん」

京介「あ、ああ。こんばんはあやせ、久しぶりだな」

ニコニコと笑顔のあやせ。一週間近く会ってなかったというのに、まるで何も無かったかのようだ。
何も無かった事にしたいんだろうか……?

あやせ「上がってもいいですか?」

京介「あ、悪い。どうぞ遠慮なくしていってくれ」

あやせ「ではお邪魔します。晩御飯まだですよね?」

勝手知ったる何とやら、あやせは荷物を降ろすとうちに常備してある自分用のエプロンを身に着けた。

あやせ「今日はちょっと手の込んだ物を作ろうと思ってるんです」

京介「そうか、楽しみだな」

あやせ「少し時間がかかるので、お兄さんは勉強でもしながら待っていてください」

京介「分かった」

フンフンと鼻歌を歌いながら料理の支度を進めているあやせ。その様子からは特に何のてらいも感じられない。
どうする、あやせがあの事を無かったことにしたいのなら、それに乗っかった方が良いのか?

いや、それは駄目だろう。男としてきちんとケジメは付けておくべきだ。
とはいえ、それは食事の後でもいい。しっかりと味わおう……。



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