過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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851:名無しNIPPER[saga]
2015/06/27(土) 10:39:28.36 ID:cn7o2ZLWo

俺とあやせは中央のテーブルを挟んで、ずっと原稿と睨めっこだ。顔を上げずに会話だけしている。

京介「あーっ。駄目だ、全然まとまらねえ。ちょっと休憩」

あやせ「お仕事で報告書とか書かないんですか?」

京介「書くけど、いわゆる役所言葉ってヤツになるのか? まあ、淡々と出来事だけを書く感じだからさ、これとは真反対だよ」

あやせ「難しいんですね。わたしはどのエピソードを書けば良いか悩んでます」

京介「何回俺を通報しようとしたか、とかか?」

あやせ「もう、違いますよ。わたしと両親のエピソードです」

京介「それだと俺は力になれそうもないなぁ。あやせの親父さんに結婚の許しを貰いに行った時のなら面白い話になりそうだけどな」

あやせ「あの時の京介さんは、すごくカッコ悪くて、とても素敵でした」

京介「へっ、そいつぁどーも」

まだ社会人になりててでぺーぺーもいい所の俺と、高校に通っている途中のあやせ。二人の結婚は当然簡単には認めて貰えなかった。

事前の作戦通り、あやせは両親に俺の存在を少しずつ匂わせていってたようだ。桐乃には兄がいてその人がとても素敵なんだ、とかね。

そのお陰か初めて会った時の第一印象は良かったみたいだが、交際をしている事とあやせの卒業と同時に結婚したい旨を告げたらそりゃもう大激怒さ。取りつく島もないとはあの事だったな。

何度も新垣家に足を運び、門前払いされても意地で喰らい付き、やっと貰えたチャンスで如何に俺とあやせが愛し合っているかを大声で力説し、最後はあやせの、

「認めてくれないなら駆け落ちします。連れ戻されたら死にます」

という力業で無理やり認めさせた。あれで本当に良かったんだろーかね?

やり方がスマートだとはとても言えなかったが、ともあれ結婚は認めて貰えた。




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