過去ログ - 【安価】京太郎「愛と勇気のおとぎ話……」恭子「11ageやな」【咲・muv-luv】
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969: ◆Qxi3nQ8k6U[saga]
2015/05/31(日) 02:24:00.10 ID:GkAmXVs/0
京太郎「だいたい、なんでそんなに金に拘るんだ?
国が潰えたら紙幣なんてただの紙くずだろ、こう言っちゃなんだがソ連は……」

ネリー「…………ねぇ、キョータロ」

京太郎「なんだ?」

ネリー「お金があってもね、どうにもならない事があるんだよ?」

京太郎「まぁ……様々な意味でそういう事もあるだろうな」

ネリー「ソ連ではね、私みたいなグルジア人や周辺国の植民地の子供は生まれてすぐに収容所に集められて軍人に仕立て上げるためにそれこそ幼児の頃から訓練に明け暮れるの。
母親や父親、本当の兄弟の顔や名前さえ知らない。
私達にとっての兄弟や家族は部隊の仲間であり、銃や戦術機を指すんだ」

京太郎「…………」

ネリー「人権なんて無い、ロシア人では無いものはただの駒でしかない。
BETAにぶつけて、自分たちロシア人ができるだけ前線に駆り出されない様にするための防波堤に使われる。
だから、私たちに渡されるお金や階級はただの欺瞞。
そこには敬意も価値も何も無い」

京太郎「だったら、なおさらなんで……」

ネリー「それでもね、夢を見たいんだ」

京太郎「…………夢?」

ネリー「お金を一杯貯めて、米国に亡命して米国軍人にでもなってグリーンカードを得るとかさ……
叶わないって解ってても、こんな所から抜け出して人として生きてみたいって、考えちゃうんだよ。
それで、一番解りやすいのがお金……あとこれだけ貯めたら、いまどれだけあるから何が買えるかなとかって……」

京太郎「ネリー……」

ネリー「でも、キョータロの言うとおり、どれだけお金を集めたって紙くずでしか無い。
平均から見たら少しばかり腕が良い程度の衛士じゃ、米国は亡命なんて受け入れてくれない。
解ってる……解ってるけど……お金を数えてる時は、その現実を忘れられるんだ……」

京太郎「…………」

ネリー「あはは……何か、暗い話になっちゃたね!」



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