58:名無しNIPPER[saga]
2015/05/24(日) 12:09:52.72 ID:qi3i4qqX0
芳佳らが監視塔に向かう中、基地敷地内の花壇で。
ペリーヌ「ふう―― このくらいでいいかしら」
彼女がこの花壇をハーブ園にしてからは、こうして水やりや剪定等の手入れをするのが日課であった。
最初のうちこそ難航したものの、コツを掴んでからは育てるのにやりがいを感じ、他の隊員にも摘んだハーブをハーブティーなどにして振舞っている。
ペリーヌらしいささやかな楽しみであった。
そうして今日も手入れが完了し一息ついたところ。
そんな時であった。
サーニャ「あの…… ペリーヌさん」
花壇の陰からサーニャが現れた。
ペリーヌ「あら、サーニャさんごきげんよう…… どうかなされまして?」
サーニャ「こんにちは…… あの、エイラを見ませんでしたか?」
ペリーヌ(一体どういうことですの?)
恐らくすれ違い…… であることは予想できた。
ペリーヌ「あら、あなたもエイラさんを探していたのですか…… エイラさんなら一時間…… いえ、ずっと前にここへいらっしゃいましたよ?」
サーニャ「本当ですかっ!?」
ペリーヌ「――ええ、その後兵舎の方へ戻っていかれたようですけど」
サーニャ「そんな……」
ペリーヌ「どうかしまして?」
サーニャ「あの…… さっきまで兵舎の方を周っていたのに見つけられなくて。部屋にもいなかったんです」
これは厄介なことになった。
ペリーヌに嫌な予感が訪れる。
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